白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 18382
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • 個人的にミステリー物は犯人探しなどどうでも良く、人物の心情に興味があり読んでいる。
    湊かなえさんの他作品では、自分の思考の範囲外のものを感じることが出来て大変好きなのだが、本作品はそれを感じられなかった。

  • 日の出化粧品の会社員である三木典子が、しぐれ谷で殺された。フリーの週刊誌記者である赤星が関係者へ聞き込みしていく中で、城野美姫の存在が浮かび上がっていく。

    関係者の私見や、週刊誌による拡大解釈により、本物とはかけ離れた城野像が描かれていくお話。

    マンマローや週刊誌記事を別紙として用意されており、お話の要所要所で別紙を読むことで、メディアと現実のお話がお互いに作用し合っている様子を楽しめた。

  • 飛び交う憶測と取材で語られた証言者の意図とは違った無責任な週刊誌報道にも憤りを感じます。しかしながら何とも残念だったのは、味方と言いながら、逆に情報流出に一役買ってしまう容疑者の友人達でした。結局は他人の不幸は蜜の味ということなのかと。
    今後情報についても鵜呑みにせずさまざまな側面から考える必要があるなと感じました。

  • 後半に資料があって、本文は事件の関係者の語り口調。それを読む事に資料に行って…あちこちページをめくるので少しゲームbookを思い出しましたが資料多すぎて途中で諦めました(笑)

  • 殺されても当然だなー、マジでこいつムカつくなー、っていう登場人物が多くて疲れた

  • 普通だった。最後のどんでん返しがある感じでもなかった。

  • 題名的に面白そうと思ったけど、想像してたよりは微妙やったかな〜
    途中の、書き込みblog的な所要らんなと思った。笑

  • 湊かなえさんの書く、登場人物の主観で語られる中で進んでいく物語が好きです。
    最後まで犯人が誰なのか分からず、面白かった。何年か前の作品だけど、ここ最近の現代の風潮みたいなのが色濃く出ていたのもよかった。ネット民が憶測で色々書き連ねる…とか。
    最後犯人が城野美姫じゃなく、狩野里沙子だと分かった時どこかホッとした。

  • 会社の同僚女性が滅多刺しにされた。容疑者は同期で行方不明の女性。
    現代社会で生き抜く人間の在り方、腹黒さを感じるようなストーリーだった。同僚女性は美人で異性弄ばれるような存在で同性は嫉妬してしまうような。片方は平凡な女性だが過去にトラウマを抱え親友を火事が原因で引き離されてしまい…
    同性や異性関係なく陰湿イジメは今作品だけでなく日本社会では当たり前のように存在していて、発覚されていないだけのように思える。
    SNSや週刊誌で第3者の証言を発信する現代社会で冤罪はこうやってつくられていくんだなって感じた。
    個人情報が気軽に発信できるようになった社会で他人が目がとまるようになっている。炎上や誹謗中傷になった場合どう責任とっていくか(簡単にとれるような場面もあるだろう)課題やろな

  • 私が初めて読んだ湊かなえさんの作品!
    中3だった気がする

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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