白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • なんとなくオチの想像はついていた。犯人の動機が薄い気がする。
    基本は登場人物の台詞だけなので読みやすいけど、資料が巻末についているのに気がつかなくて一番最後に読んだ。
    セリフでその人の人格がよくわかって面白い。

  • 途中まで本当に犯人はこのままなのでは??と思いつつも、湊さんだからそんなことはないだろう…と思って読み進めていた。
    やはり、そんなことはなく犯人は最後まで全然気付かなかった。
    ただ、読み進めていて証言する人の考えに自分も傾倒してしまいその時々で人物に対しての考えが大きく変わると感じた。現代のメディアにも言えることだよなあと思った。

  • おもしろかったけど、ミステリー読みすぎて最初から犯人当ててしまった

  • 事件の関係者達の証言によって、ストーリー進行していく作品。個人的に結末での驚きはなかったが、会話調で書かれている文なので読みやすい。

  • 2023年6月 読了

  • めっちゃ騙されました。

  • この本の前に読んでいたのが『定年オヤジ改造計画』だったせいか、昭和の体質のままの社会が出てきて落差に風邪ひきそうだった。

    この話が書かれたのも2012年と10年以上昔の話のせいか、みんな情報漏洩しまくりで読んでて頭が痛くなった。
    友だち思いなのはいいけどちょおおお実名晒すなー!みたいな。

    フリーのライターの赤星が、取材を聞いてる限りでは解らなかったけど、後半の資料とかになるとクズっぷりが清々しい。記事の雑な感じとかめっちゃ凝ってる。

    ネットが全然違う推理で盛り上がってる中、警察はちゃんと捜査をしてたことに当たり前だけど感動した。
    城野さん、これから完全に元通りになるのは絶対難しいとは思うけど、なんとか周りの人たちの誤解を解いて、なるべく幸せに暮らしてほしいと願ってしまう。

  • 化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!?ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。

    湊かなえさんは『告白』しか読んだことがなく、これで2作品目。

    美人社員が殺害され、その容疑者となった同僚はどのような人物だったのかという観点で捜査していく。容疑者以外の全員が自分の好き勝手に言いたい放題。ただ、視点を変えれば正反対の意見も出てくる。擁護しているつもりが、余計なお世話になっていることも…

    全体的な感想として、「えっ、あの人が!?」とか「叙述トリック全然気づかなかった」のような驚きはなく、ちょっと残念。
    イヤミスの女王なだけあって、今回も何とも言えない救われないエンディング。
    SNSの誹謗中傷など現実にも起こりそうな事柄があり、表現がうまい。

  •  これぞ湊さん、なあらゆる登場人物たちの主観であることないこと入り交じる好き勝手言いたい放題無責任の極みを味わえる作品。結局大学時代の友人も悪意を持って晒し者にしていたんだろうかと思うと、主人公・城野美姫が不憫すぎる。人によって同じ事柄でも見ている角度や考え方が違うと受け取り方が180度変わる様は読んでいてとても面白く感じる。真面目に他人に迷惑をかけずに生きていても報われないことがあるという世知辛いお話。関連資料は巻末でなく、章ごとに挟んである方が読みやすいと思う。

  • この作者らしい仄暗さや人間の嫌なところの描写が良く、とても読みやすくもあったが、ストーリーに意外性が欠ける。それぞれの登場人物の深掘り具合も足りない気がしたため、そこまでのヒット感はなかった。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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