白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 18381
感想 : 1285
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • 読み口は斬新で普通に面白いけどミステリーとしては平凡な感じ。恐らく先に映画を見ちゃったからかも知れないんだけど、原作の良さを見出すことは出来なかった。

  • 面白かった記憶だけあったので10年振りに再読。

    湊かなえさん独特の主観的な語りで進んでいくスタイルです。
    本作では事件の関係者にインタビューする形式で、語り部となっています。
    誇張表現や偏見交じりで、どこまでが本当か分からないところが面白いところ。

    それぞれの語り部が自分を悪くさせないように、悪意を持って誰かを犯人に仕立てあげて話すところが、リアルな人の醜さを描いているようで恐ろしかったです。

    最後に関連資料として架空のSNSへの投稿やブログ、週刊誌が纏められているのですが、これまたリアルで恐ろしい!
    事件を面白おかしく纏めて、明確な証拠無しに城野美姫を犯人に仕立てあげるマスコミ。好奇心から事件の犯人を推理する人々。正義心からSNSで容疑者を誹謗中傷する人々。
    まさに現代の縮図のようでした。恐ろしい。
    SNSの普及した現代ならではの殺人事件で、すごくリアルで面白かったです。

  • 口語体で進んでいく作品が苦手。

    巻末に資料を付けているのは斬新で面白いけど、本編があまり頭に入ってこなくて資料の意味がなかった。

    ☆2.1

  • 普通に面白かった

  • SNSやゴシップ記事への皮肉を多分に感じる本。各当事者のバイアスがかかった語り口の少し変わった本。何度読んでも楽しめるように思う。

  • 犯人と目される人物に関わりのあった人間がたくさん出てきて、証言をしていくがその都度やはり犯人はこの人だと思ったり、いや違う人物?となったりで最後まで真犯人がわからなかった。著者に上手くやられました。

  • インターネットによって嘘が真実のように広められる
    それをすぐ信じてしまうこともどうなのか、とかんがえてしまいますね

  • 湊かなえワールド

    女の噂話、炸裂
    と思いきや男のタチ悪い嘘

    続きが気になってすぐ読めた!

    まともな人、誰もおらん

    一番最悪なのはマスコミ

  • 資料が巻末にあるのはなぜ?読みづらかった。
    城野を犯人にするために狩野が週刊誌を使って情報操作するのだが、事件と城野の過去がうまく繋がりすぎていて、真犯人が別だと知った時にスッキリはしなかった。
    城野がもっと早く登場していればそれで済む事件かな。
    週刊誌(フリーライター)って自分が警察にでもなったかのように記事書くんだなって分かった。内通者がいるだけに一旗あげたい気持ちも分かるが、「リバー」の新聞記者とはやはり考え方が違う。

  • 外野が盛り上がって事実と離れていく感じは、リアルだな〜って思った
    最後、犯人その人かい!ってなった笑
    犯人側の物語もみたいな

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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