瞽女の啼く家 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463590

感想・レビュー・書評

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  • 人いきれと情念に浸された作風は、劇薬だが、少し経てば慣れてしまう。胸やけとも言う。
    特に本作は、夢まぼろしのうちに真相が「説明される」とことに若干の残念。失速したという印象。
    ちょっとだけ「くだん」を下敷きにしつつ、「くだん」新解釈ではなくいつもの流れに。
    お芳、すわ子、イク、三者の視点で見え方が異なるのは悪くないが、
    盲目というギミックが消化不良なためか、文字通り「見え方が見えすぎる」というか、みんなものわかりが良すぎるというか。
    まったくの無知、まったくの確信犯、まったく無意識な怪異、というコントラストに欠けるというか。

  • さくさく読めたことは読めたけど、うーん…ホラー感があまりなく、怖くはない話だった。

    物語の核となる牛女の真相がわかっても、あっけないというかそれだけ?みたいな感じで、ほとんど意味がないように思えた。

  • 独特の湿度がある、、、ただ頭弱い私にはちょいときつかった。。。

  • 【本の内容】
    明治の岡山、瞽女屋敷の女達。

    光を失った分だけ、何らかの力が与えられていた。

    庄屋の娘すわ子様を頭に、三味線を弾き歌をうたい按摩をし、生活している。

    物の怪を感じる力のあるお芳は、生まれつきの盲目だったという。

    だが、お芳には、見えていた思い出があり…。

    やがて、すわ子様が寝込み「牛女」とうわ言を繰り返すようになった時―。

    土着の怨念と恐るべき因果がめぐる長編ホラー。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 三味線や按摩、口寄せ等を生業として生きている身寄りがなく目の見えない女たちが集まって暮らす瞽女屋敷が舞台。
    三味線のお芳、按摩のイク、瞽女頭すわ子 3人の瞽女それぞれが順繰りに語る物語。
    突然病床に伏せったすわ子がうわごとで繰り返す「牛おんな」の正体とは一体。

    それほど怖くはなかったけどいかにも岩井志麻子さんのホラーって感じで、なかなかドロドロでエグくてグロかったです。それなりに楽しめました。

  • 草葉の陰のエロティシズム。

  • 岩井志麻子の岩井志麻子っぽい話

    ちょっと胸やけ

  • 長編ホラーと銘打たれたわりにはそんなに怖くない
    相変わらず胸糞悪い内容でしたが
    まぁ、そこがいいんですけど

  • どろどろとした雰囲気がまとわりつく、奇妙な物語。時代背景とか土地の雰囲気は非常に伝わってくるなあ。志麻子さんの本領発揮、といった感の一作。
    「牛女」の真実や、主体になっている女性たちの関係、というものが当然少しずつ明かされていくわけだけど。……うわー、えげつないっ。でも現実にはこういうのあったんだろうなあ、という感も。この人の作品って、「絵空事に似ているけれど絵空事よりも怖い現実」を感じさせるなあ。

  • もっと怖いお話かと思ったがそれほどでもなかった。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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