右岸 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1419
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467949

感想・レビュー・書評

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  • 暴れていた物語が案外すんなりまとまったのにびっくりです。

    思っていたより盛り上がらない話でした。

  • 力を持って生きる男の話。

    能力とコンプレックスは紙一重。

    『左岸』と同時進行で読めばよかったのか
    時系列がこんがらがる。

    九目線の方がなんだか不幸だ。

  • 祖父江九という男の話。
    人間的な愛、動物的な愛、精神的な愛…テーマは愛でいいのかな???

    上巻の方が面白かった気がする。まだ左岸を読んでないから、また感想かわるかも。

  • 九の壮絶な人生の後半戦。
    前半に続き、新たな出会いや大切な人たちとの別れがあった。
    が…正直、前半(上巻)の方がおもしろかった。後半(下巻)は少し拍子抜けした感じ。
    話がなかなか進まないというか、もっと期待していた場面が私には出来てしまっていたからか…そこが物足りなかった気がする…

    2013.3.9

  • 「冷静と情熱の間」の様な物を求めていたが、最初は「青春の門」みたいだなと思う。超能力を持つ主人公の困難の多い人生の話だが、内容はなんかよくある話のような。。。著者が「超能力」と「霊能力」に興味のあるのはわかったが、私はイマイチ。でもあちら側からはどう見ていたのかが気になって、読んでしまうんだろうな左岸。

  • 130123*読了
    ついに読み終えてしまった。右岸・左岸シリーズ。
    九の方が超能力を持っている分、人生に非現実味が増す。
    茉莉よりも九の方が常に、相手のことを想っていたような…。
    女は上書き保存ですからね!笑
    人生を川に例える表現でこんなにも秀逸な作品はないのではないかなぁと思います。

  • 江國香織の「左岸」の対になる作品だから読みましたが、まあ別に読まなくても良かったかも。
    印象的な箇所はいくつかあったものの、男性の目線で語られるからかあまり感情移入ができず。いや、もともと辻仁成の文体が苦手なのかも。

    強く結びついてるもの同士は、生まれ変わってまた出会う、ってやっぱりほんとにあるだろうな。と思います。

  • 主人公がだんだんと年をとり、超能力もなくなり、ただ暮らしている姿はさびしかった。隣人、まりへ一方的な手紙だけではなく、もっと接点がほしかった。
    ただ、「右岸」「左岸」ともに二人の小説家がそれぞれの主人公をつくって話が展開されるのはなにより面白い。それぞれの主人公が同じ場にいても、まったく違った見方、感じ方をしていること。これは、現実世界でもそうなっていると思うから。

  • 記憶喪失と森での生活、没落の日々。読んでて歯がゆかった。ただ、結ばれなくても、晩年の茉莉との日々は九にとって幸福だったんじゃないかな。九の人生は波乱万丈で、苦しみぬいた分、九の幸せを心から願わずにはいられなかった。

  • なんとも、感想の難しい本です。
    一つ言える事は、
    冷静と~とは、ぜんぜん違う部類の本です。(^_^.)

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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