- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467949
感想・レビュー・書評
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むーん
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週末はわけあって家でごろごろしてたので、一気読みでした。
左岸を読んでから少し経っているので、若干記憶のあやしいところもなくはなかったのですが、ほとんどは覚えていたので、いい感じに謎解きができたように思います。
あのとき、九はこんな気持ちで茉莉と接していたのかとか、事故の真相とか、茉莉と会わないようになってからの生活等々。
いろいろ大変だったみたいです、九も。
ただ、私は自分が女だからか、「左岸」のほうが好み。
もちろん「右岸」がなければまとまらない大作ではあるのですが。 -
右岸の下巻を読み終わった。
左岸よりましだったとはいえ、何も残らない小説だった。
人の一生を描くという試みは成功といえるかもしれないが、だから何?みたいな感じであった。 -
左岸とは違い九の目線で書いたお話。
なぜ、あの時に九はこんな行動を起こしたのか、というのが分かって面白かった。
人はどれだけ抑制しても目先の欲に目がくらんでしまうんだな、と感じた。 -
ちょっとハチャメチャな気もしないでもないけど、いろんな人生があるよな、と思った。でも九にも穏やかな平凡な、人生後半の静かな、温かな人生がやって来そうに思えて、良かった。
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特別な能力や才能を持っている人には、
その人しか知らない悩みがあり、
苦しみがあり、悲しみの物語がある。
ごく普通の生活を送れることにこそ、
晴れた青い空を綺麗と感じ、
吹き抜ける風を心地よく感じ、
何気ないひとときを幸せと感じる。
この小説によって、そのことを再度認識させてくれました。 -
これは面白かったです。
左岸と右岸の順で読んで大正解。
著者の本ははじめて読んだけど、こういうの書く人なんですね。
エロさも含めて日々の出来事すべてをとおして生きることの意味を深く考えさせられる一冊。
激しく盛り上がる最後ではないですが、一人の男の生き様がじわじわ浮かび上がってくるとともに、左岸の女との不思議な絆が強調されて泣きそうでした。
ぜひぜひ、お勧めです。 -
2012.5.22読了。
左岸はとっても引き込まれるように読めたのだけど、右岸はそこまでのわくわくというか、楽しみがなかった。
文体、文章、語り方、なんなんだろう?
九ちゃんの特別な力とかオババの教えとか、そういうのは抵抗はなかったんだけど。
でも、右岸・左岸どちらにも感じたのは、人生だな、これがってこと。楽しいことばかりじゃないし、悲しい事や辛い事もたくさんあるけど、そうして一日一日が過ぎていくのが、人生なんだなって。
やっぱり、これは恋愛とい意味でのラブストーリーじゃない。人間愛のお話だ。