- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467949
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
究極のラブロマンスともいえる長編である。
現実にはあり得ない霊能者である主人公“九”の生涯を描いている。
この手の物は苦手意識があって最後まで読めるかどうか?と思っていたが、それなりに引き込まれ読み終えた。
ここまで人を愛することのできた“九”は私には羨ましいとおもいながらも、現実主義者の私にはあり得ないことだ。 -
左岸を先に読んだのでどうしても比較してしまう、とおもいきや、そうでもなく、おなじ時間軸のできごとなのに視点が違えばまったく異なる物語になるということがつきささるように実感できる小説たちだった。
茉莉の人生をとおした左岸では、「ある女の半生」を見てきた気がしたけれど、
九の人生をとおした右岸では、「生きる意味、死ぬこと」について考えさせられた。
いま生きている人よりも死者の数のほうが圧倒的に多いっていうのは、そりゃそうなんだが、改めて想像すると、生者のマイノリティっぷりに驚くし、だいじにしなきゃねぇとおもう。
この考え方だと死ぬのも怖くないかもね。
(まだ死にたくないけどね) -
左岸に続き、こちらも読了。あとがきで、ダメダメな男女の物語、がテーマだったと知りました。左岸よりはこちらの方が好きだったけど、なんだかんだでダメダメな人生にエネルギーを吸われてしまった、昔は、とにかく純粋な人が好きだったのになあ、あの頃は若かったなあ、、、遠い目
-
記憶を取り戻してから様々な人と出会い、失う。それでも懸命に生きていく。なかなか面白かったです。
-
九が超能力で空中浮遊をするとか、
スポーツカーを浮かばせるとか、
そういうのを読んでると
自分も出来るような気になった。
でも、上と比べたら
何が言いたいのか分からなくて
面白いとは思えなかった
ただ、続きはすごく気になって
2日で上・下読み終わった
なんか微妙なストーリーだった
もう少ししたら
読み直してみようと思う -
事故により記憶を失った九は、
その能力と共にひっそりと暮らすことになる・・・。
下巻も悲しいことが多いです。
でも上巻より静かで穏やかなイメージでした。 -
やっと、左岸、右岸全て読み終わった!
と、いうのが第一の感想。長かった。
不思議な力に導かれて出逢っては別れてく。前世での業も背負っての人生。
ともかく九と阿弥が再会できて良かった。