ホテルカクタス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.56
  • (284)
  • (301)
  • (727)
  • (60)
  • (16)
本棚登録 : 3834
感想 : 356
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477092

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大好きな一冊、二周目。
    安定志向の2と、まっすぐで少しバカなきゅうりと、旅人の帽子が主人公のおかしいようで現実感のある不思議なお話。
    価値観とか幸せとか、なんかいいな。

  • きゅうりと帽子と数字の2と、それから黒猫と、私も一緒にホテルカクタスで二泊三日を過ごしました。旅行のお供にこの本を選んで本当に良かったです。夜に読んでいるときには、ホテルカクタスはホテルではなくてアパートなのですが、本当のホテルで読んでいるのが少し可笑しいなと思いました。音楽は個人的だ、という台詞に共感しつつ、読書もそうだなと思いながらひとりで読みました。今日で旅は終わりです。流れてきては通り過ぎる雪景色を車窓から眺めながら、懐かしいあのアパートに思いを馳せています。

  • 普段は余計だと思っている解説が、この本では一番分かり易くてよかったのです。
    私が好きな江國香織を表現してくれていて。
    私も江國香織の本にはたくさんの宝物がキラキラしていて、そこが物語の内容とは別に好きなところなのだけれど、「ひと」と「ひと」の間にある「もの」
    こういう言い方をするとすんなりいくみたい。あくまで一部だけだけれど、好きな理由を表現するにおいて。


    bookoff ¥105

  • ずっと一緒にいれたらいいのに、と思った時は別れが近づいている時。

  • とてもよかった。
    ゆったり抑揚なく進み、起承転結の結さえ見せない書きかたなのに、そのたゆたう流れのまま悲しみや絶望をふわりと流れさせ終わらせるやり口はいつもながらあっぱれ。

    読後感が良いとは限らないが、良い気持ちが○とは限らないね。

  • 江國さんワールド。
    なんてシュールで儚くておもしろいんだろう。
    ありえない主人公たちがあたかも存在するかのようにゆっくりゆっくり日常を描いて行く。
    読んでいる最中、なんともいえない幸福感に包まれます。

  • 夏の昼に読みたい一冊。何度読んでも飽きない。子供の頃の、繊細で研ぎ澄まされた感覚を取り戻せる気がしました。

  • きゅうりと数字の2と帽子?最初はなんじゃそれと思ったけれど、久振りにハマった!

  • きゅうり、帽子、数字の2、たまに黒猫とカメたち

    それぞれの個性や考え方はバラバラなのにとても良い友達になった3人
    最後に進むにつれ寂しいような胸が苦しいような気持になって目が離せなかった

    ウイスキーとグレープフルーツジュース、アパートなのにホテル、お気に入りの毛布、巻きつけた鎖、海のポスター、
    たくさんの思い出と未来が詰まったホテルカクタス

  • カテゴリ未設定 小説 ┗短編集 エッセイ 漫画 CD 邦画 [+] 新しいカテゴリを追加



    タイトルのせいで、小川洋子の「ホテルアイリス」みたいな感じを想像していたら、
    むしろ童話みたいな和むストーリーだった。
    挿絵も素敵でした。

全356件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×