ホテルカクタス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3834
感想 : 356
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477092

感想・レビュー・書評

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  • 2、帽子、きゅうりというよくわかんない表記の主人公たちに最初びっくりしてしまった。文章自体は江國さんっぽく本当にさわやかで読みやすいものであったが、内容はほっこりかつ奥深さも感じて自分的にはかなり好きな本だった。日々の暮らしに少し疲れた時に読みたい本なのかなぁとも思えた。

  • ”帽子”と”数字の2”と”きゅうり”が織り成すストーリー。
    3人(?)それぞれの個性が際立っていて、面白く、ゆったりと読める短篇集です。
    合間に挟まれる挿絵もとても素敵。
    一冊持っていてもいいな、と思える本です。

  • ホテルに住む「きゅうり」と「帽子」と「数字の2」が友情を深めていく話。のんびりと音楽でもかけながら読むのに最適。1時間ほどで読める

  • 現在自称本読みの方々から人気な人女性作家編その一。江國香織さんは児童書作家で好きだったので私がリアルタイムで読んでる唯一の作家さん。例えるなら「少女の狂気の純粋培養」が相応しい。ただ途中から彼女は大人になってしまったから今はあまり読まない。ただたまにこのような大人の童話を書くのでやはり好き。これは挿絵も秀逸で本棚に入れているのが幸せ。

  • 数字の2、はこういう性格してるよ、絶対。
    そりゃあ、きゅうり、なら、こういう性格だろう。
    そう思わせる江國香織はすごいと思う。
    こういう話どんどん書いて欲しいな。

  • ホテルカクタスというアパートに住む3人の男の話。

    童話みたいなお話だった。
    なにも考えたくない時はこれを読もうと思った。
    すごく和みます。

  • 江國香織さん特有のファンタジーな世界
    ホテルじゃないのにホテルカクタスという名のアパートに帽子ときゅうり、数字の2が住んでいました。
    この時点で江國さんらしい発想。美しい。

    個人的には帽子がすきです
    一匹狼でハードボイルドな帽子。

    あたたかい。ひとつひとつの表現をかみしめるかのようによみたい本です

  • きゅうりが一番好き。まっすぐでうざいところとかね。
    私自身は数字の2に近い気がする。数字の2がグレープフルーツジュースを飲む理由とかなるほどと思う

  • 再読。不思議と、何度も読みたくなるんだなあ。
    おそらく、今後もずっと好きでいられそうな作品。

    挿絵のせいもあるのか、少し物悲しい感じがします。今の季節読むのにぴったりではないでしょうか。

    ちょびっとしか出て来ないけど、黒猫の存在がいいアクセントになってる。

  • かなり好き

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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