全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485462

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代からの座右の書の一つ。
    私は彼の生き様に、「慈悲」「信念」「誠実」というリーダーの三要件を学んだ。
    志士が一人立つとき、必ずや、その熱は伝播していく。
    (T.I)

  • 鷹山による米沢藩改革を題材に、企業変革やリーダーシップを学べる1冊。面白かった。欲を言えば佐藤文四郎とみすずが結局どうなったのか記載し、伏線を回収してほしい。。

  • めちゃくちゃおもしろかった。分厚いけど夜寝る間も惜しんで小説の世界に没頭した。治憲の胆力には尊敬でしかない。私も"そんぴん"になりたいな。

  • 面白かったけど、後半が萎んでしまった感じ。新聞連載なので話数などの制限があったのかもしれないけど、もっときちんと描き切ってほしかった。

  • 私の人生で一番の愛読書

  • 何で?と思うでしょ
    新社会人の娘に会社から送られて来ました
    読書感想文を書けと
    「つまんなそー!」と思ったけど、図書館が閉館中で読む本がなくなり、途中でやめてもいいや!と渋々手を付けました

    恥ずかしながら、この人物を全く知りませんでした
    上杉謙信の子孫だろうなーくらいしか

    鷹山は地方の小さな藩の出で上杉の米沢藩の養子となりました
    米沢藩は古いしきたり、形式にこだわるあまり財政難に陥っていたのですが、侍達は農民が納める年貢にあぐらをかいていました
    鷹山はこの財政難を立て直そうと奮起したのですが、起こそうとしていた改革は並々ならぬものでした

    まず一緒に改革を起こそうと選んだ人選がすごい!
    武士社会の中ではみ出している者を選んだのです
    古い体制をぶち壊すために

    もちろん、激しい反発に遭い、嫌がらせも受けました
    が、鷹山は決して激すことなく、根気よく藩民に説きました
    鷹山にはいつも藩民を愛する気持ちがあったのです
    ほぼ全てが敵のような状態で段々鷹山に賛同する声が上がって来た時には涙涙でした
    まさか、歴史小説に泣かされるとは!

    故ケネディ米大統領が「一番尊敬する日本人は」と聞かれ、「上杉鷹山」と答えたそうです

    こんな日本人がいたなんて日本の誇りです
    なんでもっと取り上げられないのかなぁ
    大河にもできそうなのに
    私の中で1、2を争うくらい感銘を受けました
    読書感想文10枚はいけるな
    コロナがなければ出逢わなかったと思うので本当に感謝です

    文中にこんな言葉があります
    「弱い者をいたわれという理念は美しい。しかし、それだけでは言いっぱなしで無責任だ。その理念を実現するだけの財源調達の途を示さないのであれば、政務を担当する者の責務を欠く。いま、金の裏付けのない能書きをいくらたれてみても誰も信用しない」
    安倍首相…是非、この本を読んで下さい

  • 長年気になっていて、ようやく読むことができました。予想以上に感動的な歴史小説でした。

    財政難で今でいえば倒産寸前の米沢藩に九州の小藩から養子に来て藩主となった治憲(のちの鷹山)。わずか17歳にして、トップダウンの倹約、殖産興業の施策を打ち始めます。彼の素晴らしさは、改革は幹部のためでなく、藩の民が幸せになるために行うという信念を貫いたこと。古い慣習に染まった反対派の強い抵抗を乗り越え、ついに米沢藩を立て直すことに成功します。やがて、改革は上からやらされるものではなく、民が自ら考え実行するものに根付いていったといいいます。

    危機における組織改革、リーダーシップ、部下の扱い方、評価の仕方など、そのまま現代の企業に置き換えて非常に参考になるストーリーです。1995年の作品ですが、25年後の今も色あせていませんね。

  • 上杉鷹山の性格、知性、度胸が小説を通して、強く伝わってくる。
    政治の難しさ、改革の難しさ、大きな変化を生み出すには痛みを伴うこと等、現代でも頻繁に起こりうる状況が、200年以上前にも起こっていたことが米沢藩を見ているとよくわかる。
    歴史から学ぶ面白さを教えてもらえた。

  • 600ページ超えと、文庫の中でも極厚ですが、最初から最後まで没頭して読み切りました!
    組織の改革のリーダーとしての心得を学ぶことができました。この時代にこんな人がいたとは驚きです。

    ・まずは自分を変えること
    ・リーダーの考えを末端の藩士にまで届かせること
    ・農民に目標を持たせること
    ・藩士の立場で考えること
    ・人を知るにはまず接触すること
    ・自分でできないことを明確にすること

  • ・今の自分の置かれている状況に照らし合わせると
     なんとも言えず立派な名君
    ・過って改むるに憚ることなかれ

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著者プロフィール

歴史作家。東京都知事秘書、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。退職後作家活動に専念。人間管理と組織の実学を歴史の中に再確認し、小説・ノンフィクションの分野に新境地を拓く。『上杉鷹山』『小説徳川吉宗』など著書は300冊を優に越える。

「2023年 『マジメと非マジメの間で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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