午前0時の忘れもの (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486766

感想・レビュー・書評

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  • 2日続けて読んだ死者シリーズ。
    前回読んだのがよすぎて、赤川次郎特有の軽さ、読みやすさ、テンポのよさが(死者を扱うという今作では)薄さを出してしまった。 少し展開が読めてしまう所もあり、感情描写なども薄いが「ザ・小説」という感じがした。

  • この小説が書かれたのが1994年!まずそこに驚きである。だってこんなにも現代的だから。これにはさすが赤川次郎作品、と言わざるをえない。時代にとらわれない素晴らしい作品。
    そして後半では何度泣いてしまったことか。
    沙由利の気持ちとかめちゃくちゃ分かる。ルリの気持ちもめちゃくちゃ分かる。淳は怖いけどいとおしい。淳のこと好きすぎて神木隆之介で再生した。

    なんかもうね、この小説にはテーマがたくさんあるの。
    それは恋愛であり友情であり、そしてなりより命の尊さであると思う。
    命の使い方、ともいうのかな。どんな風に生きるか。可能性は無限大なのです。

    この世界に残された人間は、最後にはみんな強くなっていた。目の前に朝日が浮かぶようなラスト。まさに「おはよう」って感じ。素敵です。

  • バス事故で亡くなったひとたちが、愛するひとに会うためにやってくる。そこに、ヤクザの紛争が絡まってと言うストーリー。

    ひとは普段の生活の中で死を意識することはないと思う。ただ、次の瞬間には何があるかわからないのがこの世界。だからこそ、普段から愛するひと、家族、友達に感謝の気持ちや愛情を伝えていきたい。

    そして読み終わってほっこりできる。これが、赤川作品のよいところだと思います。

  • シリアスな内容なのにコミカルで読みやすい
    死ぬ事 生きる事もちゃんと考えさせてくれる作品

  • あまり合わなかったかなぁ

  • 非現実的な話だったが心があったまった

  • 死んだ大切な人からメッセージが届くなんて素敵なお話やん…と思いながら読み始めたら、唐突な貢と法子のカップリングで激おこ。別に吊り橋効果的なもので無理やりにでもくっつけなくて良いとおもいますけど?更に幼馴染属性で追い打ちをかけてくるという無慈悲振りっを発揮しなくてもいいと思いますけど?恋愛が書きたいなら『午前0時の情事』みたいなタイトルで恋愛小説でも書けば良いと思いますけど?俺が読みたかったのはそんなんじゃない!そんなんじゃないんです!…それに目をつぶれば優しい良いお話だと思いますw

  • 重苦しいテーマも、そこにコメディチックな明るさを入れて、
    軽やかに終盤まで持って行くところに、赤川氏らしさを感じる。

    でも、そうは言っても「生死」がテーマなのだ。
    生きることの重み、死んだことへの苦しみ。
    その狭間で、確かに見える人々の「愛」の形。

    さり気無く読者に投げかけられる問いに、
    結局自分の答えは出せずじまいです。苦笑

  • 心がほっこりしました。

  • 初めて読んだ赤川次郎さんの小説。
    ミステリーのイメージが強かったけど、実際に読んでみるとこの物語は面白かった。
    色々な人の人生が交差しているところも面白みの一つ。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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