69 sixty nine (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2986
感想 : 403
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496284

感想・レビュー・書評

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  • 若い頃の性欲やら欲望やらが、所々汚いけど、所々美しく描かれていて楽しい。

    バリケード封鎖後の出来事の描写がすごかった。

    村上龍さん元気だな…。

  • 何度も読み返したくなる。
    村上龍さんの要素が散らばりながらも、他の作品とは一線を引く。佐世保、米軍、反体制…、バックグラウンドにあるものは彼のはずなのに、何故か等身大で入っていける。わくわくもするし、応援もしたくなる。自伝的小説だからこそ、村上龍さんの魅力がより伝わってくるのかもしれない。

  • いつ以来の再読だろう、電子書籍化を機に再読。1969年の、祭りへの熱気につつまれた空気、時代をよくあらわしてくれる。自分の欲望に忠実で、グランドデザインを描き、周囲をまきこむ力のある主人公ヤザキ。冷静で実務家として力を発揮するアダマ。ふたりが組めば旋風を巻き起こすが、まわりにいて巻き込まれる方は辛い目に合うことも。ふたりは、きっと、そんなの関係ねえ、と言いそうだけど。楽しんだもんが勝ち、つっぱしったもんが勝ち、そして後日譚のヒロインにふられ、やけ食いしまくって夜中にフルートでハービー・マンをふきまくり、若いヤクザになぐられるシーンがなぜか印象に。

  • 高校生のとき、わたしはそれなりに高校生活を謳歌したつもりだったけれど、もし高校時代にこの本を読んでいたら、もっと楽しめたのではないかと思いました。時代は違えど青春の過ごし方はきっと変わらない!はず!少なくともわたしは、こんなちょっと馬鹿だけど行動力のある高校生でいたかった。

  • すっごい今更だけど、読んでみた。これは中学、高校とかせめて大学の時に読んでみたかったなー

  • 学生時代特有の、馬鹿馬鹿しさとエネルギーに満ち溢れた作品です。

    私が学生だったころとは40年近く時代の違う物語でありながら、男子高校生が抱く
    社会への反抗的感情・異性への憧れはいつの時代も変わりませんね。

    ところどころに出てくる太字やユーモアに富んだ文体がハイテンションな世界観を醸し出しています。

    しかし、これが自伝的作品とは・・・
    村上龍氏は随分華やかな青春を過ごしたのですね。

  • この時代に生きた高校生ではなかったし、今現在が高校生でもないのですが、何か希望に突き動かされる剣介達がありありと思い浮かべることが出来ました。
    恥ずかしながら、村上龍さんの他の作品を読んだことがないので、この作品が異質と呼ばれるのも知りませんでした。
    映画を先に見てからの本だったので、妻夫木くんを想像しながら読んでしまいました。

  • 中学生の時に友人に薦められて読んだ、ものすごく楽しい小説。何年か毎に読み返しているけど、あの頃に読んでおいて良かったと思う。

  • どんどん世界に引き込まれていった。とっても面白かった!

  • とても楽しく面白かった。
    私は、この小説の時代背景を知らなかった。
    私の青春時代は先生に反抗なんかできず、今思うと絶対服従だった。なんて、つまらない青春時代なんだろう、、、と読みながら感じた。もっと今を楽しんで生きよう。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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