人間失格 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520019

感想・レビュー・書評

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  • 共感する部分が多かった。
    どんな生き方をしても、ただいっさいは過ぎてゆく。人生について深く考えさせられた一冊。

  • 初心者には難しかったけど時々自分の考えと似ている部分が出てきて面白かった

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 一文一文が長くて読むのに苦労しました。太宰治さんのことを少しだけ知れた気がしました。

  • あまりちゃんとよんだことがなかったな、と思って読んだんだけど、、、
    悲しいね。ぐるぐるとまらない考えを、止めたいけど、止められないんだよね。

  • 共感する部分が多く、読み進めるにあたってしんどくなってしまう文が多々ありました。
    それ程のめり込むことが出来る傑作という事ですね。特に最後の一文に非常に苦しめられました。
    人間の弱い部分が詰まってる作品だなあと思います。
    読み手側の性格や年齢や環境、そして人生観によって、また感想が変わってきそうな作品だなという風に感じましたので、また数年後に読み直してみたいと思います。

  • 太宰といえば「走れメロス」「斜陽」そして「人間失格」この3つのタイトルが思い浮かぶが読んだのは学生時代だったので今読むと新しい発見が多くあった。
    しかし改めて読んだところ主人公より主人公のまわりの人物のほうに感情移入してしまった。
    おそらく主人公の境遇や心理に対し「なぜ更正しようとしないのか」「なぜ堕落するのか」とどうにも疑問ばかり浮かんでしまう。
    いまいちピンとこないまま読み終えてしまったがこれはおそらく私が人間である証拠なのかもしれない。

  • QuizKnockの8月読書ライブ課題図書のため、初読。

    ダメ男対策本としてはおすすめ!!

    本当にこの手の「自己防衛のための自虐が激しく被害者ぶるのが上手」な男性的魅力ある人はいる。
    そんな人に惹かれる人は自分が疲れてる場合があるから注意してね。廃退的なものに人生持ってかれる必要はない。

    2択で言えば好きな作品ではないが、
    共感できる部分もあり、
    別世界を覗きたい気分もあり、
    どんどんと読み進めてしまう。
    内容も記憶にひっかかりを残す。
    これが名作たる所以かもしれません。

    「自分の不幸は、拒否の能力の無い者の不幸でした。」
    終盤で主人公が気付く。
    幼年期は拒否は怖いもの。
    その心を変化させられていれば話は変わった。
    主人公も被害者なのかもしれない。

  • 湿っぽいのに汚点だけありありと鮮やかに描く太宰治の文体が苦手だったけど。ここまで徹底すると寧ろ洗練されていてキレイ。形式美に於いても彼の作品の中で随一じゃない?

    自身の欲望に目を瞑り続けた男の話。
    人間の生々しさを受け入れられないほど潔癖な感性に基づく自己の才能に固執しながら尚、彼は”人間”の完全な美しさを信じたかった。だからこそリアルな人間の生々しさから逃げ、他人の受容を求め続けるという矛盾。うーん繊細。好き!でもリアルにいたらそんなにモテなそう。面倒臭そうだし。
    太宰治って幻想小説は書かなかったのかな。次は彼の戯曲を読みたい。

    葉蔵は自らの矮小さは許容できても、誰しもが抱える悪意を受容するだけの信念を持たなかった。女を巡る色を幾ら添えたって、”底知れぬ”世の中を測ろうとしなければ彼の本懐は満たせないだろうな。

  • QK読書会のために青空文庫アプリ「ソラリ」にて読了。
    人間失格といわれるほどの葉蔵の行動や生き様だが、それに至った背景、動機、心の機微などの描写が秀逸で、思わず共感したり、共感まで至らなくても理解できてしまう部分が多かった。大人になって読んだので理解できた作品。たぶん中高生の頃に読んでも分からなかった。

    〈追記〉
    終章のマダムは、葉蔵の道化の部分のみを良い子と言ったのか、それともワザを見抜いていてそんな本質の部分もひっくるめて良い子と言ったのか、どちらなのだろう?

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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