- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713053
感想・レビュー・書評
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人の生活は幸せそうに見える。
いい時と悪い時と両方の波を書いていること、実は悩んでいること、じんわり気づく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わざわざ本にすることはないのに・・・というような内容だった。なんというか、最後まで読み進めたけど、なにもなかったって感じ。
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彼女の書く会話がとてもすきだと思っていたけど、それは彼女自身がとても会話を愛しているからなんだなと思った。
地味だけどとても沁みる作品。広田くん素敵です。 -
幸と不幸のゆるやかな波に翻弄されるせいで生きることも死ぬことも満足にできない。
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何も成就しない。劇的な事は何も起こらない。
でも。
なんだろう、「捨てがたい」のだ。
「同僚」って不思議だ。家族よりも断然会話をする。
仲が良い悪い、好き嫌いさえ超えて。
好きだった人さえ出てこないのに何年も前の同僚が夢に出てきたりする。
いつも通りに何か喋りながら作業をこなす。
「友達」にはなれないことは何となく分かる。
でもこの人と仕事をしている時間が好きだと思う。
そんな日常がこの本の中にある。
2014年不忍一箱古本市にて売却 -
「読みたい本」に登録しているのを忘れ、本棚の間をふらりふらりと歩いているときに目が合った。
だから、借りた。
借りてよかったと思う。
「すごく面白い」でも「全然つまらない」でもない。
「なんとなくイイ」が合うお話だったと思う。 -
表題作と「ああ、懐かしの肌色クレヨン」の2篇収録。表題作はテレビのラテ欄を作る人々の会社生活を書いたもの。働きながら小説を書いてる女の子が出てくるけど、この子は作者の投影かなぁ?なんて思ったり。ところどころいい言葉があった。もう1篇については、肌色なるクレヨンがもうこの世に存在しないということにワタクシ軽くショック。確かに肌の色は千差万別だから統一できないにしても…。そして、装丁の写真が食パンだと感想を書きながら気づいたよ…。2012/057
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広田の恋も、鈴木の恋も、なにも実らないで終わったのがこのお話らしいなぁと思う。人生には、ドラマみたいな幸せも不幸せも、そうそう起きるものではないけれど、たとえば綺麗な夕焼け空とか、職場の人との他愛ない会話の中に、この生きづらい世界を生きていくために必要なものがいっぱい隠れている。生きるのにちょっと疲れたら、また読んでみたい作品。ナオコーラの日常の切り取り方がとても自然で、みずみずしい。
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ナオコーラさんは、作者の分身のような女性が主人公でないと、
だからどうしたという感じになってしまうのかもしれない。 -
ナオコーラさんの作品はタイトル見るだけで、はっとなって、あぁ、知ることができてよかったって毎回思う。
人間関係の大部分は会話だし、それはいいものも悪いものも全部ひっくるめてひととの繋がりだよなぁ、と感じた。
職場とか、世間話ができるかできないかでそれを楽しめるか否かで感じ方が違う気がする。