ここに消えない会話がある

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713053

感想・レビュー・書評

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  • タイトルや本文、空白や佐内さんの写真すら全て含めてナオコーラさんワールド。そこで私も生きてみたい。

  • ラジオテレビ欄配信社で働く若者達の人間模様を描いた本。なんと表現すれば良いのかわからない。山崎ナオコーラワールド全開。さらさらしてて、哲学っぽくて、理解できたようなできないような、不思議な感覚。

  • 12/07/25読了

    肌色ってなくなったんですね。
    ちびクロサンボも絶版だっけか?

  • 会社員とは何者かに紹介あり

  • 文体はわりと簡潔でそっけない感じすら受けるが、
    読めば読むほど味わいが出てくる作品。
    (それこそかめばかむほど甘い食パンのように。)

    作者の本を何冊か読んでからでないと分からない魅力かもしれないけれど、やっぱりどうしようもなくナオコーラさんが好きだ!と思えちゃう一冊。

    名言を抜きだして読んでも魅力は分からない、
    いつかもう一度読みたい。

  • ★★★☆☆

    私の人生を構成しているもの

    【内容】
    恋人でも、友達でもない、たまたま集まった職場の同僚たち…「ここに消えない会話がある」。ずっと好きだった先輩の退職前、最初で最後の二人きりのデート…「ああ、懐かしの肌色クレヨン」。いま隣にいる誰かとの、二度と訪れないかけがえのない時間を描いた作品集。

    【感想】
    特に何も起きない。小説なのに何もおきない。
    僕らは、小説やTV・映画によって「人生を彩るのは劇的な出来事だ」と半ば洗脳されている。

    でも、実際の世界ではそんなドラマチックなことは起きない。起きたとしても当事者としてはそれが普通だから、何も起きないと感じてしまう。

    今作品はそんな何も起きないけど、周りの人々と話すことがいかに大切かを訴えかけてくれる。

    【引用】
    ・生きるのが面倒なのは、不幸だからではなく、生半可な幸せと堪えられそうな不幸が交互に訪れるからではないだろうか。

    ・先に続く仕事や、実りのある恋人だけが、人間を成熟へと向かわせるわけではない。ストーリーからこぼれる会話が人生を作るのだ。

  • 読みやすい、ただそれだけ。
    読後感がすっきりしない・・・

  • 久しぶりに山崎ナオコーラさんの著書を読みました。
    詩が連なっているような物語。

    ローカルテレビのラテ欄を作成する部署の中でのお話。
    とても日常。
    でも分かってしまうナイーヴな感情。
    この作家さんすごいんだろうなと思いました。
    ものすごい久しぶりに読んだからかイメージが変わりました。
    また他の作品も読んでみようと思います。

  • 新聞のラテ欄を作る仕事の会社に勤めるそれぞれの人間模様。
    人生に不器用な広田に少し共感。
    内容よりもそういう仕事があるのかぁ。というほうに関心がいって、何時の間にか読了。
    仕事について、人生について、揺れ動く20代。


    ●ああ、懐かしの肌色クレヨン
    山田さんに恋する鈴木。パン工事勤務。
    やっぱり好きになるほうが負けなのか…としみじみ思う山田さんの立ち振る舞い。

  • よかった。文章のところどころに、ポイントがあって、しみた。

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著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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