- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713053
感想・レビュー・書評
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ストーリーからこぼれる会話が人生を作るのだ
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何気ない日常がまるで詩のような言葉でつづられていくのが心地いい。
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「ここに消えない会話がある」:主人公はおそらくアキバ系の広田。準主人公は岸。1ページ目に人物紹介があり、そこから誰が主人公かを想像するのが面白かった。
「ああ、懐かしの肌色クレヨン」:今、肌色のクレヨンってないんだ!初めて知った。
何も生まれず、何も壊れない。「日常を切り取っただけ」を詩的に各作。 -
2015年8月31日読了。
大真面目なのにどこかおかしみを感じて笑ってしまうのなんでだろう。 -
物語も人も淡々としているおかげで会話が際立った。なんてことない会話だけど、そこはほら「消えない会話」なので、泡になっていつまでもはじけずにあればいい。
パンの表紙はいまいち。
パンの話の方、ギュッてしてくれたから満足? 言えたら満足? そんなのはどうしてもよく深くなるので、孤独が強くなって終わった。 -
あっさりしているのに広田は絶望を抱えている。二つ目の「ああ、懐かしの肌色クレヨン」が良かった。
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この作者の空気が好きだ。
日常は大概平凡だ。
でも平凡の中にドラマがあり、感動があり
生きる意義がある。
さあ今日も進もう。
会話を紡ごう。