旅屋おかえり

著者 :
  • 集英社
3.84
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本棚登録 : 2106
感想 : 405
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714463

感想・レビュー・書評

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  • 人とたくさん会うような旅に出たくなる本だった。

  • 家族との、そして初めて出会う人々との繋がりの温かさを感じさせてくれる本。
    おかえりの都度都度の判断には同意できかねる部分もあるんですが、無鉄砲さの表れということで、それも彼女の魅力の1つなんでしょう。
    でもまあとにかく、旅に出たくなる話です。
    とりあえずまず内子について調べます!

  • 誰かの代わりに旅をする「 旅代理業、旅屋」そんな商売がなりたつのか???疑問だけど、この本のなかでは依頼人が次々現れてまぁ採算取れてるらしい。
    元タレントで鳴かず飛ばずの女性がいろんな所へ旅をしながら成長していく。
    旅をする主人公が魅力的だから、この人になら頼みたい人がいるかも、と思わせる。
    事務所の社長とか、主人公の周りの人もすごくチャーミング。話の内容よりもキャラクターの魅力で読んでしまうような本でした。

  • 認めてしまおうかな。
    こんな感じの物語をそう言ってしまうのって
    えぇトシこいたオバちゃんの身では
    実はなかなかにこっ恥ずかしいんだけどさ。
    もはやファンタジーレベルの暖かさに溢れた、
    この本が好きだよぅ。

    『現実』のシビアさを身を以て知ってる大人にこそ勧めたいねぇ。
    そしてまだそれを知らない若者には、
    こういう世界を目指してくれ、とお願いしたいわ。

  • おかえりさんの素敵な旅を満喫した感じ。
    前半の角館は行った事がある場所だったので、桜の咲く頃にもう一度行ってみたくなった。
    後半の真理さんの話は、なんであんなに急に気持ちが変わったのか少し不思議な気がする。

  • なにも旅はリアルに目的地へ向かうことだけじゃなくて、なにかに夢中になって自分の心の中の葛藤を整理したり、時間の経過と共に成長していったり、人はいつでも旅をしている生き物なんですね。思いがけない出来事、予期せぬ出会い、どうにもならない袋小路・・・みんな迷い道しながら不幸な過去も幸せな未来に変えていくことができる、歩みを止めない限り。あったかい気持ちになりました。

  • 売れないタレントとして、土曜の朝に流れる長寿旅番組のリポーターをしている旅好きの「おかえり」こと丘えりか。
    とあるミスから番組が打ち切りとなり、仕事に困ったえりかと社長が考え出した新しいビジネス、「旅屋」。
    誰かのかわりに旅をする、そんな不思議な仕事が生み出すひととひととのつながりを、原田マハらしくあたたかく朗らかに描いている。
    ちょっと出来過ぎているし(この人の物語はいつもそうだけれど)悪意がまるでないかんじがうそ臭いのだけれど、それはそれでいいかな、と思わされるほのぼのした空気が漂う。

  • 旅に行きたい!そう思わせるような楽しみに溢れたストーリー。登場人物も人間臭くてとても親しみが持てた。

  • 3.5

  • 丘えりか=おかえり
    旅番組のリポーターをクビになり、旅に行けない人の代わりに旅をする旅屋となる。

    旅って、大事だ。
    人は今いる場所からやっぱりどこか遠くへたまには行かなきゃ、とつくづく思った。
    この2年、旅や、人との触れ合いが少なくて、狭い世界で生きてると、あー、旅に出たい!と思う。
    体験すること、違う景色を見ること、ご当地のご飯食べたり、知らない人と話したり、方言を耳にしたり、無茶苦茶旅に出たい。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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