風が吹いたら桶屋がもうかる

著者 :
  • 集英社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087742831

感想・レビュー・書評

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  • 1編1編は小粒でありながら、抜群の安定感を誇るのが井上夢人の井上夢人たる所以。この愛すべきワンパターンは素晴らしい。

  • ●あらすじ●
    牛丼屋でバイトする“僕”こと三宅峻平には、ふたりの同居人がいる。ひとりはパチプロの風来坊で理屈屋の“イッカク” こと両角一角。そしてもうひとり、区役所勤めの超能力者(僕にいわせればただの低能力者だが)“ヨーノスケ”こと松下陽之介。世の中には物好きが多いもので、ヨーノスケの超能力を頼ってなにかと依頼がやってくるのだ。失せ物探しに人捜し、死者の霊を呼んでほしいなんてのもある。しかし一番不思議なのは、依頼人はなぜか美女ばかりだってこと。

  • 再読。そのつもりはなかったけど、読み出したらすぐ思い出した。とはいえ、例によって内容は全然覚えてなかったけど。最初は読むのやめようかと思ったけど、面白そうだから読んだ。連作短編集。倉庫に住む男3人。牛丼屋で働くシュンペイと理屈屋の一角(いっかく)、超能力が使えるヨーノスケ。イッカクの推理というか、屁理屈というかが悉く外れるのが面白い。でも、もうちょっと違う展開で進んでもいいんじゃないかと思う。

  • 推理は外れ、なけなしの超能力も渦中には発揮されず、事件の真相解明にほとんど貢献出来てないのに、そこが面白くて新鮮だった。面白かった。

  • 《超能力者が事件の真相を解き明かしている横で繰り広げられる、ロジカル(?)な名推理と更に意外な真実≫で構成される一風変わった連作ミステリー小説(?)。↑長ったらしい紹介文だが、本当。ゆったりと愉しめる一冊です。

  • いろいろな事件を超能力がある陽之介と論理的に物事を考える一角が解決していく。

著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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