オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087754001

感想・レビュー・書評

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  • 2014年最初のレビューは、安定の東京バンドワゴンシリーズ。

    相も変わらず、いい人ばかりで、都合もよすぎる大家族もの。

    でもね、これでいいんだと思います。世の中にたくさんある、「よいところ」ばかりを集めて、堀田家と常連さんの面々につめこんだのだと思えば、人生って悪いことばかりじゃない、とか、明るい方を見て、がんばりすぎずにやっていけるような気持ちになります。

    「文化文明に関する些事諸問題を万事解決」する鍵は書物の中にあるのかもしれないけれど、家族や地域の中で暮らしていくための「些事諸問題を万事解決」するための心持は、「東京バンドワゴンシリーズ」の中にあるのだと感じます。

    ところで、先日最終回を迎えたドラマ版ですが、主題歌の中にある「愛にまかれて僕らは育った」「愛に叱られ僕らは学んだ」、見事に堀田一家を表しているなあと感慨深く思いました。

    根底にあるのは、いつも「LOVEだね」

    そうそう、今作での研人、ピカイチの成長っぷりです!

  • シリーズ6
    明るい南のまちぃのぉ青空マーケットぅ、バッタリでああった二人ぃ、それはデスモンドとモリィ~!
    小学校の時に音楽の時間に歌った「オブラディ・オブラダ」あの和訳、誰の歌だったんだろう。
    「産まれた子供のぉかーずはぁ、合わせてイチダースぅ」がこの本のイメージと重なってウキウキしながら読み始めた。

    人物紹介が長い。すでに本編も前作までを読んでいないと面白さも半減なので相関図だけでもいいんじゃあないか。
    増えたよね、大家族物語、まさに。

    本棚に置かれた林檎の謎
    我南人の曲が盗作された?
    青くんが映画出演?
    東京バンドワゴンを伺う怖い系の男性の正体とは?
    藤島さんにストーカー?

    陽花ちゃんが受験生に、研人くんはバンドを始めて、鈴花ちゃんとかんなちゃんはお話も上手な2歳児に。
    子供の成長は早い。そして大人も確実に歳をとっていく。
    「こうやってさぁ、Life goes onだよぉ。人生は続いてくんだねぇ。」

  • 話の続きとしては5年目に入ってるけど、益々いいですね。

    テレビのドラマも終りだけど、また次やって欲しいもんだ。
    いい話です ^_^

  • 本文から
    「親の背中を見て子供は育つんですよ。子供ばっかりを見るより、子供に見られるように普段の生活を頑張りなさい。かんなちゃんも鈴花ちゃんもいるんですからね」
    「そうだね。親としての自分のことを頑張らなきゃならないか」

  •  なんというかすべてが都合よく収まるので、水戸黄門的といえば安心して読めるんだけど・・・。なんだかなあという気がしてきた。

  • シリーズ6作目。
    かんなちゃん鈴花ちゃんも2歳を迎えます。5作目で2歳かと思っていましたがまだでしたね。
    今回もいろいろハプニングが。昔の話も出てきますので、しっかり物語についていきましょう。
    最後にまたまたエエーッというハプニングがあってこの後が期待できます。

  • 東京バンドワゴンシリーズ6作目。

    毎回テーマが違うのですが、いろいろな登場人物がいるぶんそうきたか~って思います。
    しかも、今回のテーマで一番感動してしまったのは、「死」というか「人を見送るということ」かな。そういう風に気持ちを持っていくと少しずつだけれども落ち着いていくのかもしれないなんて思いました。

    みんながそれぞれ成長してきていますね。今後も楽しみです。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第6弾。子どもたちがどんどん大きくなっていく〜。最早親戚のおばさんのような気持ち。登場人物が多くてあれ誰だっけ?状態になりつつ読了。今回もほっこり!何も考えてなさそうに見えて色々考えてる我南人がやっぱ最強!池沢さんとの今後が気になる。2011/513

  • いや~今回も盛りだくさんでイッキ読み!あーもったいない!あとたったの2作しか残ってないなんて寂しい。でもドラマ化されるし早く読み進めたくもあり(笑)中学生にして すごい才能が開花した研人くんにオドロキ。鈴花ちゃんとかんなちゃんも2歳か~大きくなったなあ・・・なんて思ってたらかんなちゃんにも驚かされ。いろんな人生が交錯し“偶然は必然”という勘一さんの言葉にじんわりし、我南人さんのシメで物語が終わり、またも我南人さんがオイシイところ持ってっちゃった~~とクスクス笑ってしまう爽やかさがいいんだなあ~(^-^)

  • 東京バンドワゴンシリーズを読み終える。
    毎回であるが一息に読みたくなる本である。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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