脱・限界集落株式会社

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 513
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863988

感想・レビュー・書評

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  • NHKのドラマの原作と思って借りた本だが、ドラマの続編だったとは…シャッター街となった商店街とビル開発の対決、町長の利権を巡る裏話もあり老人達と共に外資に町を乗っとられないよう立ち向かう若者達の話。シャッター街の店の活性化はその町特有のオリジナルがない限り難しい問題かな。

  • 今、転勤になった鳥栖はここまでの田舎ではないけど、根っこでは東京から来た自分とここまでのすれ違いがあるんだろうなぁ。
    人の心が一番大切。

  • 限界集落株式会社の続編。地方再生。ドラマが楽しみです。

  • こんなにうまく行くはずがない、そうは思っても、
    こんな風にうまく行くことを望む心がこの本を喜ぶ。

    気持ちのいい本です。

  • 限界集落株式会社の続編。表紙中央の赤いエプロンがつぐみで,青いエプロンは健太。端に不良の木崎。虎爺は裏面~TODOME株式会社の経営は順調に滑っていったが,優はさらに成長戦略を採りたく,美穂は現状維持を採りたく,多岐川夫妻は別居を始めた。美穂は幕悦駅の近くの商店街・上元にある未亡人が経営するコトカフェに出向し,地域コミュニティー作りに協力している。一方,優の友人・佐藤は,TODOMEとベジタ坊を使い,TODOME・マライアモールを立ち上げ,近隣からの客も呼んでいる。佐藤は,駅前にも第二モールを作る計画を立て,再開発でコンパクトシティを作ろうとしている。コトカフェは年寄りの憩いの場だけでなく,モールで働く主婦から子どもを預かることまで始めた。東京から空いたシェアハウスに移ってきた長谷川健太はアルバイトのつぐみが気になり,働こうとしないハウスの仲間を引き摺り込むほど,地域に溶け込み始めた。美穂の妊娠が判明し,偵察に来ていた優は佐藤の戦略に対抗する参謀となる。料理研究会は移住してきた研究家やツアーディレクターを巻き込み,止村で農業体験をした後,コトカフェ3に立ち寄って,食材を購入するようになるが,佐藤は再開発準備委員会を立ち上げ,モールへの抜け道になっている商店街は歩行者天国と青空市を実現する。役場から出向している金森は佐藤が駅前を外資に売り渡そうとしている計画を嗅ぎつけて,上司の井筒に告げるが,取り合おうとはしない。佐藤の説明の最中に壇上の金森はそんなのは嘘っぱちだぁと叫んでしまった。投票が延期されたのは,大きなテナントであるマライアが引き上げ,出資元の外資系ファンドが契約を楯に,簿価での株の買い取りを役場に求めたらからだった。金森は善根展開する家電量販店の地元出身の社長と連絡を取る~前作の「何だか少し方向性が間違っているような気がするが,大きな金が動かないと元気にはならない。星野リゾートや・・・と思うが,地元の農業は残らないかな。休耕地にユンボを・・・だ。手間と時間を掛けるより,金を・・・。その手を一回しか使わせないには理由があるのだろうが,なぜだか・・・。」という疑問に答えてくれたが,努力が報われない悲劇仕立てにするという手もあるよね。いや!P181の「BMWの・・・,国産の軽のRVを・・・。キーを回し,エンジンをかけると,優は勢いよくアクセルをふかした。」って,今時空吹かしは,ニュートラルに入れておいて発進しようとしたという間違いでしかやらないでしょ。P235「経営活動は,・・・プロダクト・リーダー戦略,オペレーショナル・エクセレンス戦略,そして,カスタマーインティマシー戦略の三つのうち」とぶちまけておいて,後で高級戦略,効率戦略,交流戦略と言い直す必要はないですよね。最初から日本語で良いのであって,優君の悪い癖が又出ちゃったって云う設定かしら? しかし,詳細情報リークなし匿名の内部告発っていのと,何でもお見通しの登場人物って嫌ですね

  • 展開そのものは都合が良く、勧善懲悪に過ぎるんだけれど、胸が熱くなるし、明日への活力になる。前作はあかね、今作はつぐみが旧時代的なマドンナ。語り古されたマドンナが、可愛らしくみえるノスタルジーが限界集落にあるんだろう。

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著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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