- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863988
感想・レビュー・書評
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前作では過疎村落を復活させ、今回はシャッター商店街を活性化させます。主人公は黒子のように立ち回りますが、いい働きをしますね。
小説内でいろいろ語られるが、確かにショッピングモールのような世界共通のものはいらない。いるのはその町らしさである。ヨーロッパの街並み保存と日本の取り組みの違いにはがっかりさせられる。日本もその辺は意識したほうがいいともう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前回の記憶が薄くて登場人物の紐付けがちょっと大変でした。
説明してくれてもいいのに。。。
大まかには、モールvs商店街。
地域の活性化には大きな複合施設を誘致して起爆剤にする方法と
地域住民が一丸となって街を盛り上げるやり方がある。
都市部に住む側としては、モールよりも田舎暮らしに憧れるわけだし、
地方に住む側としては、便利な都市部に似た生活に憧れるわけだし。
無い物ねだりなんだけれど、
でも、なんでもぶっ壊して新しくすりゃいいってもんじゃないことを日本は実感したほうがいいと思った。
多岐川優は今回はサブキャラ扱いで、今回は健太が主人公。
この町のお年寄りは本当に楽しそうだなー。 -
限界集落株式会社の4年後という設定。
今回は農村ではなく、商店街が舞台で、大きなショッピングモールを作るか作らないかの戦いでした。
最後まで読んだけれど、淡々と話が進み、ありがたいことに敵は自爆してくれて・・・
という感じで、盛り上がりに欠けるお話だと思った。
前回も今回も、東京での生活になじめなくて田舎に逃げてきた若者が登場して田舎で大活躍するのですが、イメージできなかった。
田舎で生活しているうちに、人柄が変わる、なんてことあるのかなぁ?と思ってしまいました。 -
前作からのつながりを強く持たせてしまったことで、全体感がぼやけてしまい、それによって内容も薄いものになってしまっている。
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有川さんの「三匹のおっさん」の読後感
を 思いました
これぞ エンタテイメト
そのまんま 物語に入り込んで
最後まで
気分を良くしてくれる
そんな 一冊でした
巻末の「参考文献」も
なかなか興味深いものがあります -
止村の 復活から 4年後、次は 寂れた 商店街を!! それぞれの キャラクターが よい味を 出していて テンポよい ストーリー展開で 面白く読めた♪
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前作の「限界集落株式会社」の4年後を描いた続編。前作では、限界集落の再生がテーマだったが、今回の作品では、商店街の再生がテーマとなっている。今回も小説として楽しめるだけではなく、地域活性化へのヒントが豊富な内容となっている。ただ、疑問に思うことも少なくなかった。
本作では、「草の根資本主義」による商店街の再生と、再開発によるコンパクトシティ化を対比させ、後者を悪役として仕立て、勧善懲悪的にストーリーが進んでいく。「草の根資本主義」という考え方自体には共感するが、再開発によるコンパクトシティ化をあまりに悪しざまに描いているのはいかがなものかという気がした。本作のような再開発ならやらないほうがいいが、一概に再開発やコンパクトシティ化が悪いわけではないと思う。また、地域の実情によって既存の商店街を残すことが必ずしも最善でない場合も多いと思う。そのあたりのことが、本作を読むことでミスリーディングされるのではないかという懸念をもった。
また、ストーカーをしていた元不良の木崎が、お年寄りとちょっと交流しただけですぐ改心するなど、ご都合主義的な展開が目立つのもちょっと気になった。 -
限界集落株式会社の続編です。
今回は商店街が舞台です。
どの商店街も同じでしょうが、やり方次第では、活性化するものなのでしょう。
少々ストーリー展開が強引なところもありますが、楽しめることは間違いなしです。
痛快な小説です。