- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093876766
感想・レビュー・書評
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2011.08.28読了。別タイトル『ちょんまげプリン』それは知らずに、表紙の絵がかわいくて。しかもおもしろかった。侍と家事、ケーキの話。おもしろかった。
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現代の母と息子、江戸時代の侍、お菓子作り。
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面白かったけど、やや中盤から飽きるかも。
思ったとおりに進んだ感じ。 -
ちょんまげプリンという題名で再販されているようだ。面白いと思う。しかし、そのポイント、というか何に対して面白いのか?良く分からず。なぜ、男が菓子を作ることになったのか?また、どうして江戸を人物を設定したのか?作品中での、マスメディアに載せるための性格つくりには、江戸というイメージが必要だったのか?このプリンを売る菓子店にモデルがあるのか?といろいろ納得がいかない質問は残ったが、面白かった。
改題してプリンという題名にしたことにより、著者の意図(侍が江戸時代に戻って、菓子を作ることが予測される)が反映したものと思われる。 -
映画「ちょんまげぷりん」の原作。
SEとして働くシングルマザー・ひろ子と、その息子・友也の前に突然タイムスリップしてきた江戸時代の侍・安兵衛の話。
安兵衛も最初は戸惑ってたけど恩返しの為にひろ子の代わりに家事全般を担当する。
一応、侍としての建前上「家事は女の仕事」って思ってた安兵衛が段々と家事を楽しんで、特に料理の腕がピカイチになっていく過程は面白い。
最終的に安兵衛は江戸時代に戻っていっちゃうんやけど、ハッピーエンドで終わったからOKでしょ。
最初は頼りなくて甘ったれやった友也がストーリーが進むにつれてドンドン逞しくなっていくのが読みどころ!! -
普通に楽しく、でも家族のあり方とか考えさせられる小説。
働く母は大変だね…(´・ω・`) -
映画になってから表題も『ちょんまげぷりん』に変更されているようですが、市の図書館にはないのでこちらを借りて読みました。
江戸時代から侍がタイムスリップしてきたという設定ですが、今までのタイムスリップものと違うのは、その侍がパティシエになり、テレビに出るほどの有名人になるところでしょうか。
今までタイムスリップした人というのは、ひたすら目立たないように行動するのが常でした。それを逆に有名人にしてしまう。しかも流行のパティシエ。
一緒に生活することになったいわゆる第一接触者である女性(離婚子持ち)は、侍・安兵衛と生活するうちに時間も生活もぎりぎりだった日常から少しずつ余裕を持てるようになり、いつかは別れるときが来ると思いつつ依存してしまうのです。
それでも本文中では、それほど二人の恋愛話にならず、正直ほっとしました。一時期一緒に生活していた人間が急に何気なくまたいなくなるというその切なさだけで十分だと思います。
そして、安兵衛が持ち帰った技術は、ほかに何か歴史上の大きな変更になるものではなく、江戸時代の庶民には物珍しいプリンというところもよかったと思います。
現実的だけど、夢のある終わり方でよかったです。 -
読みやすい本。
温かくて、ちょっぴり切ないファンタジーといったところ
でしょうか。読んだ後、ほっこりしました。 -
『ちょんまげぷりん』と改題されたオリジナルタイトル本。
映画化されたキャストを見る限り、凛々しい若者のお侍がタイムスリップしたのかと思いきや、安兵衛は40代に見えるじゃがいも顔の冴えない男という設定。
文庫の表紙も、カッコイイイラストのアップになっています。
原作とは全く違うじゃないですか!
映画の影響とは恐ろしいものです。
著者の作品は『オケ老人!』を読んだことがありますが、ストーリーの性質上、それよりもファンタジックな夢のある話になっていました。
それでも、小さい子供を抱えて働くシングルマザーの大変さは、結構リアル。
お互い全く価値観が違うながらも、それぞれの役割分担を果たすことで、理想的な生活が送れるというのは、主夫という存在あってこそですが、まさかそれを侍がこなすとは、というところが斬新でした。
片親で忙しいため、子供を十分にかまってあげられず、じれてわがままになっている息子の描写もさもありなんといったところ。
武士の方式で、しっかりと育て上げる安兵衛の教育方針には、見習うところ大です。
子供に対して怒るのは、エネルギーのいることで、親は疲れてあきらめて、あまり怒らなくなるものだと知りました。
結局それが甘えにつながり、子供はダメになるという安兵衛。
私の母は、ほかの友達と一緒に遊んでいる時も、友達の親よりもよく怒っていたため、それが不満でしたが、それは母親が放棄せずに子供の教育に励んでくれていたためと、ようやくわかりました。
まさかお菓子コンテストで優勝して、キャラのおもしろさも加わって、あれよあれよという間に芸能人の仲間入りをするとは思いませんでしたが、それでも話の流れは読めるものになっています。
ラストは切なく、余韻が残るものでしたが、安兵衛と出会ったことで、母子はずっと前向きに生きられるようになり、自分の世界に戻ってからの安兵衛も、活躍したであろうことが語られます。
楽しいエンターテインメント小説でした。
続編も出たようなので、読んでみようと思います。 -
理想の男はお侍!? 全く新しいエンタメ小説
江戸時代文政9年から180年後の世界にタイムスリップしてしまったお侍が、情けを受けて母子家庭の家に居候するうちに家事に目覚め、「いま働く女性たちにとって理想の男は、お侍だった」という新しいモテ男像を提示するエンターテインメント。2年前に夫と離婚し、いまは6歳の息子・友也とふたり暮らしの遊佐山ひろ子は、息子を保育園に届ける途中、お侍のかっこうをした汚い男・木島安兵衛がうずくまっているのを見つける。いきなり刀を抜き「女。住もうておるところに連れてゆけ」と迫る安兵衛の話を延々聞かされるうちに、ひろ子たちは一緒にタイムトンネル探しまですることになる。安兵衛は居候のお礼に家事に目覚め、「ござる口調」の天才パティシエとして話題になるが…。