ふしぎの国の安兵衛

著者 :
  • 小学館
3.73
  • (12)
  • (33)
  • (26)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 126
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093876766

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 映画「ちょんまげぷりん」の原作。先に映画観ました。私的には映画の方が良かったかな。原作では安兵衛さん有名になりすぎ!

  • (2010.09.17読了)(2010.09.15借入)
    「ちょんまげぷりん」と言う題名で映画化された本の原作です。文庫は、映画と同じ「ちょんまげぷりん」と言う題名で出版されています。続編も出たようです。
    テレビで紹介された「映画」と著者の話に興味を持ち図書館から借りだして読んでみました。描き方に不満がないわけではないけれど、これはこれで面白い!

    180年前の江戸時代から、タイムスリップして現代にやってきてしまった木島安兵衛の物語です。現代の東京に紛れ込んで、江戸に帰ろうとしたけど、どうやって来たのかわからないので、どうやって戻ったらいいかもわかりません。
    シングルマザーの遊佐ひろ子がその男に声をかけてしまったので、自宅に連れて行って面倒をみることになってしまいます。
    ただ家で、世話になっているだけでは、申し訳ないので、掃除をはじめとして、家事全般を安兵衛が引き受けることになります。
    ちょんまげ姿でやって来たのですが、ちょんまげを結うための道具がそろわないため、坊主にしてしまったのは、残念ですが、外に出て帰り道を探すには、やむを得なかったのでしょう。(武士が、家事を引き受けるとか、ちょんまげをあきらめてしまうとかは、ちょっとありえないような気がするのですが、読者としては、著者の都合に合わせるしかありません。)
    安兵衛は、お菓子作りにも挑戦し、腕をあげて行きます。遊佐ひろ子の友人にお菓子の腕を披露したために、テレビのお菓子作りコンテストに出場した安兵衛は、優勝してしまいます。(お菓子作りにうんちくのある著者だったら、あれこれとお菓子作りの工夫をあれこれ述べ立ててくれるのでしょうが、残念ながら、安兵衛さんのお菓子のどこがどうすごいのかよくわかりません。)
    その後、安兵衛さんは、タレント街道まっしぐらで、遊佐さんの家から、六本木ヒルズに引っ越して、遠い存在になってしまいます。
    遊佐さんは、安兵衛が来るまでは、子供を託児所に預けて、仕事をしていたのですが、子供がいるために、会社に遅刻したり、早退を余儀なくせざるをえなかったり、残業などできない状態だったのですが、安兵衛さんが来てからは、仕事に打ち込むことが出来て、仕事も面白くなってきていたところだったのですが、安兵衛さんが家を出てしまっては、又元に戻るしかありません。
    どういう結末を迎えたのかは、読んでのお楽しみで、夫!そういう終わり方もあったかという終わり方をしています。
    映画のおかげで見直された本と言えるかもしれません。

    ●システム作り(117頁)
    システムに、いかに顧客の要望を盛り込んでゆくか。全部が入りきらになら、何を切るべきか。それがなくなった代わりに、入れられるものはないか。何時間考えたら答えが出てくるというものではない。むしろ、無駄を積み重ねた末に思いがけずポロリと生まれる。その瞬間をじっと待たなければならない。又仕事は独りでするわけではない。顧客の説得、上司との折衝。思うように動いてくれない相手との共同作業を成功させるには、やはり待つことが重要なのだ。そうした営みは、毎日決まった時間に保育園に足を運ぶことと相いれない。
    (2010年9月22日・記)

  • 2010/08/07借。2010/08/16読破
    又の名を「ちょんまげぷりん」いう
    映画の原作だ。これが意外と読みやすかった。江戸時代からのタイムトラベルして来たお侍さんの話なんだけど、これといった盛り上がりも無いのだけど、ページを勝手にめくってしまう力があって、アットいう間に読めます ちょっとハマってつい江戸言葉を使ってしまうあたり相当気に入ったようだ。

  • かなり前に読んだものを再読。

    母子家庭の親子の前に江戸時代の本物の侍がタイムスリップしてきた。ばりばりの武士と現代社会の組み合わせがおもしろかった。心温まるお話でした。

  • 「オケ老人」を読んでおもしろいと思い、過去作も読んでみようと思ったら、改題して映画化されるんですね。
    展開にもう少しひねりが欲しいという物足りなさを感じたけどおもしろく読めました。

  • JBPressというWebサイトでこの本を知りました。
    http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3274

    ゴールデンウィークに読もうと思って買いました。

    こんなキーワードが最近ぽいなぁと思いました。
    ・シングルマザー
    ・主夫
    ・主婦

    表紙の絵が、単行本のほうが気にいったので、単行本買いました。
    単行本のころのタイトルも気にいったので、単行本買いました。

    映画もやるようです。
    http://c-purin.jp/

  • 2010/05/08読了

  • のだめカンタービレ後編の前の予告で知りました。
    え?錦戸君?麻布?え、ちょ、錦戸君?!

    タイトルはのだめを観たら忘れちゃいましたが、
    今日、図書館に行って勉強がいやになっちゃったとき、
    本でも読もうと思い適当に本を取ってみると、
    表紙に侍が、いる。
    もしや(・・;)と思って中を読んでみると、まさにでした。
    おもしろかったです。

  • 文庫は『ちょんまげぷりん』で出てるけど元のタイトルはこちら。
    知らない作家さんだったけどレビューで高評価だったので読みました!

    お侍さんが江戸から現代に謎のタイムスリップ!!!
    現代に来たやすべぇは最初は現代の仕組みにまったく理解もできなぃんだけど、拾ってもらった(笑)家族のお世話をすることでいつの間にかお菓子作りの天才に!!!

    最初はところどころ笑えたけど最後はちょっと尻すぼみな感じだったかなぁ。。
    現代にやすべぇが慣れちゃってからねー
    けど終わり方は◎
    全体的にもおもしろかったし侍言葉とかもぅ絶対こんなんしなぃだろってことを知らないとしちゃうんだなぁとか笑えた〜

    映像化はきっと楽しい!
    んでNSKD安兵衛がひじょーに楽しみ!!!
    辻調にまで通って撮影したとかね意外な感じが
    友也はかわいぃ子役だといいなぁ〜

    映画1,000円の日になら見に行きたいでござる。

  • これは凄く面白かった!一気読み!

    本屋さんで文庫になった「ちょんまげぷりん」を見かけたときタイトルと表紙が凄く良くて、図書館で探したら元のタイトルはこちらだったのね。でも「ちょんまげぷりん」て凄くいいタイトルだと思う。凄く興味をひくもの。

    で、内容はというと。ひろ子の大変さが身につまされる…私もそろそろ育休明けで職場復帰するし。人事じゃないよなーと思いつつ、安兵衛のようには出来ないしどうしたものかと(笑)。

    ワクワクさせられて、ハラハラさせられて、ちょっぴりドキドキして、最後にはほろり。うん、エンターテイメントとして凄くまとまっている良い本でした。一気に盛り上がって一気に収束するので、あまりに駆け足過ぎてちょっと物足りない気もするんだけど。まあだらだら長すぎるよりはこのくらいのほうがいいのか。

    錦戸亮主演で映画化だそうな。安兵衛ってもっとがっちりしてて朴訥な印象だったのになー。イメージと違いすぎてちょっと残念。

全40件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1964年、京都府生まれ。東京大学文学部仏文科卒、朝日新聞社に入社。2003年『骨ん中』でデビュー。2010年『ちょんまげぷりん』が錦戸亮主演で映画化され、2016年には『オケ老人!』が杏主演で映画化された。著書に『探検隊の栄光』『けいどろ』『大脱走』『ヘビメタ中年!』『独裁者ですが、なにか?』『早期退職』など。

「2019年 『残業禁止』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荒木源の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×