- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064872
感想・レビュー・書評
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佐藤正午の山田風太郎賞受賞作、下巻!
上巻に引き続きどれが本筋なのか迷う展開と、伏線だらけの展開で進みます。
忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、うごめく裏社会、疑惑の大金・・・どう落とすのかと一気に読み進めましたが・・「鳩の軌跡」以外の伏線は??
ある意味衝撃的なまでの消化不良!残されたモヤモヤ!
完結編とかでちゃんと落として欲しいです!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上下巻で1000ページ超の大作だったが最後まで頑張って読んだけど結局なにが言いたいのか全くわからなかった。一家の失踪だとか偽札事件だとかいろいろあったけどなにひとつスッキリ解決しないし、そもそも今語られてる話がこの物語の本筋なのかそれともこの元作家が書いている作中作なのかもわかりづらかった。
会話も話があっちこっち脱線して読みにくいし最後まで読んだらなにかあっと言わせる仕掛けでもあるのかと思ったけど、結局なにもないまま終わった感じだった。 -
最後の最後に、ああ、そういうことだったのね・・・って。
「鳩」ってそれなのか。
もう主人公の物言いや行動にイライラして終わった。
こんな人、身近にいたら絶対嫌。 -
上下巻合わせて、1000ページ以上という結構なボリュームでした。読み終えた瞬間は、長い旅が終わったような感覚がありました。1ページにぎっしりと文字が詰め込まれていて、なかなか進みづらいなとは思いました。
また、正直わかったような、わからなかったようなジレンマがありました。
下巻では、送迎ドライバーから、場所を移し、ある事情でバーテンになります。新キャラが登場し、偽札事件や一家消失事件といった真相が明らかになるかなと思ったのですが、結局明確な答えがないまま、終わったので、消化不良な気持ちになりました。
何となく、こうなのではと提示していますが、あくまでも小説家の頭の中での物語?なので、本当かどうかわからずじまいでした。
また、一つ一つの行動や会話が詳細に書かれている分、想像しやすかったのですが、果たしてこの場面いる?と後になって思うところもあったり、時系列が行ったり来たりなので、まどろっこしいなという印象もありました。
上巻でもそうでしたが、これは小説の中の世界?現実の世界?といった右往左往しっぱなしで、それはそれでとても不思議な感覚がありました。
また、語り口調が独特な雰囲気を放っていて、ハードボイルドっぽくもあり、ちょっとコミカルでもあったので、その辺りが面白かったです。
映画版では、藤原竜也さんが主演ということで、津田伸一を演じるそうです。自分の中では、津田の年齢はもう少し上を想像していたので、ちょっと驚きでした。
視覚的に読んだ内容がどう映像化されるのか気になります。映画版では、ぜひはっきりとしていただきたいなと思いました。 -
言葉の羅列のトリックが詰まった本。自分はどんなつもりの発言でも、あとあとそのことばにたたられるということがある。話し方は十人十色。津田さんと沼本さんの会話は心地よかった。中らずと雖も遠からず。身につけた生き方は中々消せない。今という時間を過ごす意味を見出さずに生きているのは当然の事なんだと、まなびました。ピーターパン、佐藤正午さんありがとう。
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無駄に長い
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今夏に映画化と聞いて読んで見た
作中作で主人公の体験とフィクションと
入り混じり登場人物も多く整理しながら
読まないと訳がわからなくなり
なんてムダが多いだ〜と突っ込みたくなる
作品でしたが実に面白い作品でした
物語というものは
一つの出来事からいくつも伏線を張る事で
如何様にでも話が膨らむ楽しさがあるものですが、膨らむ程伏線の回収も難しく
どこに着地させるかは作家の見せ所
辻褄の合わないとこも理解できない事も含めてこの作品はとても面白かった
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下巻まで読めば何かわかるかもと期待したけど、全く着いていけず。わたしには向いていなかった。
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結局、そんなにたいしたことは起きてなくて、伏線の張り方が複雑?緻密?なのが売りなのかな?分からんけど、自分のいつもの読み癖だと、どうしても色々想像しちゃうから、結果ただ遠回りしてるだけの印象になってしまったかも。。。
最後は駆け足に読みました。
いつか気が向いたら読み返そう。