- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064872
感想・レビュー・書評
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読み終わって良かった
途中投げ出したくなるが 最後の締めは さすが
文章上手い!かっこいい! -
この文章は、クセになりますね。
私は児童向けに省略されたピーターパンしか読んだことないけど、確かにあれは、こちらに語りかけていた。
ティンクが死にそうなとき「拍手してください!」みたいな指示があったのを覚えています。
それ以来です、こんな文章(笑)
ダメ男なんだけど、津田さんがなんか憎めないなあ。
まったくつながりなさそうな出来事が、あっちもこっちもつながってて、でも津田さんが実際見聞きしたことと、想像で書いてるとことあって、なんだか不思議な気分です。 -
一生に一度は誰でもあの時こうしていたらとか、そっちを選んでいたら…という思いに捉われたことがあると思います。佐藤正午の小説はこうした人生の分岐点を取り上げ、もしも…したら…していればの、もう一方の風景を描いてみせます。
今回の小説は、落ちぶれた直木賞受賞作家の津田伸一が主人公。現実の自分を俯瞰している小説家の津田が同時進行で、物語を創りあげていく過程を述べながらの内容で、重層に入り組んでいるので最後の方まで結末が予測が出来ませでした。
「ピーターパンとウエンディ」この子ども向けの本のフレーズがところどころに引用され、隠喩となり本自体も行方が重要なお話の鍵となります。
生活苦で喘ぐ津田に思わぬことから突然転がりこんできた大金でしたが、このことが発端になり事件に巻き込まれていきます。「別の場所でふたりが出会っていれば、幸せになれたはずだった」というお話の中で登場するキャッチコピー。この言葉の持つ悲劇性が暗示するように、夫婦と幼子の3人が忽然と姿を消した事実も関係し、事態はその人間関係を軸に複雑に絡み合い、縺れていきます。ストーリーもさることながら、登場人物の会話も頭文字会話が出てきたりで笑える部分もありながら、ハードボイルド的な要素も含まれていますから意外性も十分。
読んでいる私たちが先が読めないのは当然のこと、ようやく最終局面で、様々なエピソードを繋ぎ合せお話は収束するかのように見えながら、書いている津田自身も…ほんとうに終わりなのか…と自問自答しているくらいですから無理もありません。
人生においてはどうしてそうなったのか当の本人にはわからないことばかり。神ではない私たちに全体の風景はけっして俯瞰できないものだからです。 -
やっとおわった 疲れた 途中で早く次の本に行きたくて惰性で読んでました
こんなに長くなくても半分もしくはそれ以下でも終わりそうな小説ではないかと思うほど無駄な文章がありすぎてほんと疲れた
映画でみたらさっと終わりそう -
三歩進んで二歩下がるんじゃなくて、三歩下がって、また別の方向に進むみたいな小説だった。
主人公に全く共感できない小説も珍しい。
だるーい感じだけど、他のも読んでみたくなった。 -
ひえー面白かった。このメタな物語世界に完全に飲み込まれてなにが事実(小説の中の)でなにが小説(小説の中の)なのかが渾然一体となるのを最高に楽しんだ。言ってみればずるいんだけど、とても技巧的でもある。類を見ない構造でめちゃくちゃ面白かった。時系列も視点も作中の事実も創作もさまざまな伏線と共にかなり激しく移り変わるので、答え合わせに今すぐ再読したいほど。なにひとつスッキリしないんだけど読後感は悪くないし、強い余韻を残した。作中で誰かに用いさせた表現をその後主人公がしつこく使うあたりがなんか好きだった。あと、登場人物が誰かの喋り方をそれつまんないですよ、とか評するのがなんだかが印象的だった。ところで津田伸一はマウスを左って左利きなのか?
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上巻をやっとこさ読み終わったところで、少し見えてきたこの作品の魅力。下巻はまた四苦八苦(苦しいわけではないのだが!笑)で読み終えたが、うまくまとめる言葉を見つけることができないまま、しばらく心の中で温存・反芻しているうちに、まったく感想を書くことができなくなってしまった稀有な作品。
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展開コロコロ
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この年はうるう年だったんだ なんて思ってたら あら不思議今年もうるう年だ どこでオリンピックが開催されたのかな~~?