希望ヶ丘の人びと 下(小学館文庫 し 5-10)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086133

感想・レビュー・書評

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  • 下巻はエーちゃんのパフォーマンスがちょっとやり過ぎ、でき過ぎ感がある。けれどいい事言わせている。エーちゃん言う「俺は「もしも」の話は考えない事にしているんだ」「おとなが考える「もしも」は残酷なものだと思わないか?」「子供の「もしも」は未来に向いている可能性だ、もしも僕に翼があったら、、、、」「大人の「もしも」は過去にしか向かわない、後悔や愚痴だ、、、、でもな現実はここにあるんだ。「もしも」を考えるって事は今の現実を否定するって事だ、俺は嫌だ。どんな現実であろうと、今ここにあるものは俺は認める、、、」 母を失い迷い道に入った家族は後ろ向きに母の思い出を求めて母が育った希望が丘に引っ越してきたが、ラストは皆が前向きに動き始める。

  • 年代的に、共感できるところは多々あるものの、なんというかあまりにご都合で、ちょっとついていけなかったな。

  • 希望のない希望ヶ丘。奥さんに死なれ、子供2人を抱えて、脱サラして、塾のフランチャイズ店長になったけど、生徒が集まらなくて、若いマネージャーからねちねち嫌味を言われている主人公。転校し、いじめられている長女。母親が亡くなって、寂しさを我慢している長男。中年のエーちゃん。

  • 重松清氏の長編。
    いつもながらの手法なのに、やっぱり泣かされてやっぱり笑わされて。重松さん、すごいなー。
    希望ヶ丘が変化していく様や登場人物の発言や行動には、物語だからこそ…の要素もいっぱいでなんか現実離れしてるよなー。とは思うんですけどね(笑)
    読了した後は、やはりココロが温まっています。

  • そんなうまい話があるのか…
    なんて思ったりもしたけど
    読み終わってみると
    いい話だった。

    読みながら一緒に
    ムカついたり
    感動したりできて
    とても楽しかった。

  • 希望が丘という名のニュータウンで暮らす人々をめぐるお話。

    親が子を思う気持ち、愛情が溢れていた。
    それは自分が親になってみないと分からないこと。
    いつか自分にもこんな気持ちになる日が来るんだろうか。。。

    読み終わって、気持ちの良い気分になれた。
    後ろを振り返るのではなく、前を向いている「希望」を持っていたい。

  • 母を亡くした家族が母の故郷に越してくる話。登場人物の全員にイライラした(笑)でも、それが妙にリアル。隣のバカな学校を蔑むことで自分のプライドを保つ。よくあるよねー。笑。希望は世界のどこかに転がってるらしいよ。ってこと。

  • エーちゃんは間違いなくかっこいいし、吉田先生はムカッと来る。理論的に合っていても、優しさがないと悲しい。
    エーちゃんの、イジメはリンチだって理論に衝撃を受けた。自分が痛みを負う覚悟でケンカするのとはちがって、自分は痛みを負わずに相手を傷つけようとしているから。なるほど。。
    今回もここに書いたら書ききれないほど、いちいちムカついたり喜んだりして小説に夢中になった。

    ただ、何となく違和感がある。なんで、こんなにスルスル話が上手く進むのか?ラスボスっぽい吉田先生ですら、結局少しいいことをしているし。世の中こんなうまくいくもんなの?ストレス解消にはなったけど、違和感の残る話の展開だった。
    最後がハッピーエンドで終る話は嫌いじゃない。この小説は人気があると思うし、私も好き。だけど、違和感の残る小説だった。

  • 希望はそこにある!

    Playing ハナノイロ

  • 読書中に涙がこぼれそうになる、久々の重松節に★五つ。
    『疾走』では見事に期待を裏切られたが、こちらは期待通りのできです。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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