ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001388

感想・レビュー・書評

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  • 温い共感と温かな違和。素面のままでも心地よい微酔。夢と現の境目が消えかかる頃に読み終わる。旅先で読むにもってこい。

  • ランゲルハンス島の午後。一度きいたら耳から離れなくなるようなタイトルだと思う。きっとそこは春の匂いがして、あたたかで、遠くどこまでも海が広がる場所。
    小さくはあるが確固とした幸せのひとつ(小確幸)。ホテルから見下ろせる女子高生の遅刻。地図を描くのが大好きな村上さんにいつか地図を描いてもらいたい。
    安西水丸さんによるカラフルな挿画がとても鮮やか。物が散らばったままの机上のイラストは、主が席を外してからのままずいぶん時が経ってしまったかのような寂寥感がある。”不在”を強く感じさせる。

  • 見開き1ページ×25話のイラスト入りでとても読みやすいエッセイ。30年以上前のCLASSYで連載していたとのことで、テーマが買い物だったり、オフィスだったり、たしかに女性がとっつきやすいテーマが多いかもしれません。
    そしてタイトルの「ランゲルハンス島」について知ったときに唸ってしまいました。そんなタイトル誰も思い付かない。さすが村上春樹です。

  • 村上春樹は、難しい話を書くイメージで今まで読んだことがなかった。
    しかし、エッセイを読んでみると、すごくお茶目な方だとわかった。
    作品を読む前にエッセイを読むのも面白いかも。

  • エッセイってあまり読まないのだけど、村上春樹ということと、表紙の雰囲気と手に持った軽さで買ってしまった。確か渋谷で。

    ズボンをパンツと呼ぶか、そうしたらパンツの下の下着は…?など、同じことを考えていた。
    最近ボーッとした時間が増えて、感覚がゆるゆるになっていた。
    もう少し一つのことを掘り下げて考えてみようと思う。
    それで漠然とした不安が薄くなったらいいな、と思う。

  • 村上さんの人物像がわかる一作

  • 文章のリズムがやっぱりどうにもすきだとおもう。長編小説も中編も短編もおもしろいのにエッセイまでおもしろくて、いったいどうなっているんだ…?「小確幸」、わたしも使っていきたい。

  • 金曜の仕事帰りに本屋をぶらぶらしていて発見!ずっとブクログの本棚に入ってた本。

    1984年のCLASSYに連載されてたらしい。年月経っても根本的な興味や日常の捉え方って変わらないのかも。なんでこの人が書くと日常がこんなにお洒落になるのか。エッセンスを取り入れたい。

    ちょっとした人生を素敵に送るコツみたいなのが豊か。

    またのんびりした午後に読みたい。できればランゲルハンス島で。

    2020.10.3

    再読。半身浴で。小確幸。
    2021.4.1

  • 日常ってお洒落なんだなぁって。
    村上春樹は文章がとても上手い

  • 財布の中の写真
    洗面所の中の悪夢
    UFOについての省察

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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