- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101003511
作品紹介・あらすじ
それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。気が付けば親指は友達リクエストを送信していて、90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。彼女だけがボクのことを認めてくれた。本当に大好きだった。過去と現在を SNS がつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。あいみょん、相澤いくえによるエッセイ&漫画を収録。
感想・レビュー・書評
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ボクたちはみんなアオハルだった。
いやらしいところをえぐってくるね。
なにもカンじない人っているのかな?
それはそれで楽ちんだけど、損してるかも。
自分の、小沢(加藤)かおりを思い出した人〜✋
どうもね、同時に読んでいた織田作之助と同じ匂いを感じるのだよ。80年の時を超えて、昭和と平成の作者の優しさよ。あ、ナイーブさかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メディア業界で働く燃え尽きかけた主人公。SNSで見つけた昔の彼女のプロフィールをきっかけに、これまでの仕事や恋愛の出会いと別れを回想していく。90年代のサブカルチャーが要所要所で織り込まれ、その時代に若者だった人はドンピシャな描写が多い。相手に全てを見せないのと同じように、自分も相手の全てを見ることはできない。そんなことを読みながら感じた。
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真夏の少し暑さが引いた夜みたいな、生ぬるくて良い意味で薄暗い感じの本だった。
内容には特に共感したりするところはなかったけれど、なんとなく浮かんでくる人間の何気ない暮らしと交流の温度が良かった。 -
めちゃくちゃ読みやすかった!出てくる女がへんてこな小説って大好きなんだよね
エモいって言葉で片付けられてて避けていたんだけど、反省しました
エモいという言葉がこの世からなくなりますように⭐︎ -
きっと誰にでも、生きていれば、たとえもう会うことが出来なくてもふとした瞬間に思い出して
古傷のようにジクジクと痛みだす恋があるのだろう
そういう人の、なんでもないたった一言が
別れた後も自分の中で成仏せずにつきまとうのだろう
そういう物語が街中ですれ違うもう二度と会わないかもしれない他人の人生にもあるのかもって考えたら
人間の弱くて愛おしい色んな表情が見えてくるかもしれないなぁ
個人的には主人公の年齢、40代の人に特に読んでほしい一冊!
きっと嵌ると思うんだよなぁ〜! -
2024/03/20
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えもちる
って感じですね
サラッと読める
けど何度も本を閉じて目を瞑って、はぁ、苦しい、楽しい、空い、と自分の心と2人で噛み締めたくなる瞬間があった。
大人にはきっと、ずっとなれないんだろうなと
2人の成長速度は重ならずに、けど少しずつ大人になっていくんだろうなと -
期待値が高すぎた…!
大人とか子どもとか、そんなものはなくて、若い頃の鮮烈な記憶はちゃんと後を引くし、ボクたちみんなそうなんだ、と分かる。分かるんだけど時系列がめちゃくちゃなのと、わりとトリッキーな主人公とその恋人なので、感情移入がしづらかった。 -
描写が綺麗。切なくなった
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何とも言えない人生のように見えるストーリーだが、人生唯一で最高の恋愛が何故かとても体感できるような憑依本。もどかしくむずがゆい恋の感情を感じさせる。
そして肝心のその相手の女性がブスという点がこの本の魅力。