- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101006048
感想・レビュー・書評
-
40年数年ぶりに読んだ。たけとの再会の場面は何度読んでも感動。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
声に出して笑いながら涙が出てくる、みたいな話。
一見紀行文のような私小説でありながら、普遍的なものも感じさせる。
人間失格より前に読んでいたら、太宰治のイメージは今よりもっと違ったかもしれない。
読後はなぜかすっきり。 -
10/23は津軽弁の日
生まれ育った土地から遠く離れて暮らしていた太宰治の、
津軽への3週間の旅をつづった紀行文。『津軽』。 -
晴子三部作が津軽・木造の筒木坂という地で描かれたのに触発されて、久しぶりに太宰治を再読。
生まれ故郷である津軽の各地を巡りながら、さまざまな善良なる人たちと行き会い、最後に乳母であった越野タケさんと再開するストーリーを小説と呼んでいいのかためらいますが、戦時下に別天地のような生活が営まれていた津軽は、まさに小説のような地であったと、地元民は誇りに思います。 -
長いこと読みたい、読まなければ、と思い続けていた『津軽』を遂に読了。
「汝を愛し、汝を憎む。」
故郷に贈る言葉としてのこのフレーズが印象的であり、長年私が故郷に感じていた気持ちにぴったりと当て嵌るラベルを見付けたような心持ちだった。
同じ東北人として、とでも言ったら良いのだろうか。故郷への言いようのない愛憎が形にされている文章に共感してばかりだった。
旅に出たくなる小説であり、故郷を訪ねたくもなる小説だった。また近いうちに、自分の故郷と、そして太宰の故郷を訪ねたい。 -
津軽人・太宰、弟としての太宰。
一人の、たくさんの人間と繋がっているただの男としてのエッセイ。
描かれた太宰の周囲の人々が、皆ちょっと間抜けで素朴でいい人。
これは、津軽人だからでなく、太宰の目が、人々をそう見ていたからに他ならない。
やっぱり一人の平凡なおっさんである太宰が好きです。
でも、一人のおっさんは時々、
悲しさとそれをつっぱねようとしている必死の姿を覗かせます。
「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」
-
これまで読んでこなかった太宰。
これこそ、太宰の真髄とも呼べるべき一冊です。
号泣。
文庫版の解説、亀井勝一郎氏。お得です! -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/772978 -
津軽旅行、岩木山登山の思い出