- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101036168
感想・レビュー・書評
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高校生の頃に読んで好きだった記憶があり再読したのだが、主人公の特別意識が凄くて疲れてしまった。
真っ当な事を主張してはいるし、ハッとする部分もあるのだけれど……。
好みの問題。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が高校生の時にハマっていた一冊。そろそろ読み返してみようかな、、、
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彼の「いい顔をしていて女にもてる男を無条件に尊敬する。」という考えにはあまり賛同できなかったが、学校をはじめとした社会の中で普通だとされている価値観にぶつかっていく主人公はかっこいいと思った。
私の周りには彼や彼のクラスメートのようにしっかりと自分の意志を強く持っている人達が少ない(と感じる)ので、面白い仲間に囲まれている彼が少し羨ましい。
彼がこれから高校を卒業して成長していくと常識を押し付けられたり大人から理不尽な扱いをされることがさらに増えると思うが、信念を折らずにこのまままっすぐ生きてほしい。
彼や彼の周りの人々の生活を通して改めて自分と向き合える小説だった。 -
17歳の高校生時田秀美。勉強はできないがショット・バーで働く年上の彼女はいる。周囲となじめず悩みながらそれでも自分を貫きながら生き成長していく。型にはめようとする教師を見て自分を反省、支える母と祖父も個性的でいいなあ。傑作!
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大人も読むべき高校生青春小説
真理をつく言葉の数々にハッとさせられる… -
毎年夏になると、「新潮文庫の100冊」というフェアをやっているが、僕が中学生のころ、その中に必ず入っていたのがこの本だった。その当時にこの小説を読んでいたら、大人もタジタジとなる主人公・時田秀美に、憧れを抱いていたかもしれない。大人となったいまでは、それが生意気で気に食わなかったりするが、でもやっぱり子供だと思って微笑ましくもなる。
新潮社の人たちがこの本を選んだ気持ちはなんとなくわかる気がする。常識に縛られるな。周囲に流されるような大人になるな。そう言いたかったのかもしれない。けれど、作者はどうも逆のようだ。彼女はきっと、大人たちにこそこの本を読んでもらいたかったのだ。子供を見くびってはいけない。彼らは大人たちが思っているほど子供ではないし、大人たちが思っている以上に大人のことを見ている。そんな声が聞こえてくるのである。 -
ワクワクして読んだ割には、途中なんだかぼーっと読み勧めたところもある。
結構ひねくれたというか、なかなか一緒にいたらめんどくさそうな主人公は小説であんまり好きじゃないタイプ。
どこにでもいそうな人、あんまり決定力がない人が主人公のほうが私は好きみたい。
作者の本、いろいろ読んでみたかったけどそこまでこの本は好きになれなかったな。
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人生で大切なものはなんなのか。
読むたび勇気がもらえる一冊です。
大好きな本です。 -
私が文学に本格的に目覚めた青春の一冊にして、田舎の抑圧地獄から連れ出してくれた救いの一冊。
この本がなければ私は小説を書くどころか読むこともあまりなかっただろう。