楽隊のうさぎ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101072319

感想・レビュー・書評

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  • 何も問題が無く過ぎてしまった感じで物足りない気がしたなあ

    でも吹奏楽のリアルな感じが伝わってきて好きでした

  • 山場の無い小説だったなあ、と。
    文学作品的には良いのでしょうけれども、何となくいじめ?問題もスコン、って拍子抜けする感じに終わっちゃった気がして何とも全体的に盛り上がりに欠けました。
    読み易くはありましたので、まあ、リアルに吹奏楽を遣ってる子だとかだと解る解る、みたいな風に読めるんじゃないでしょうかね。

  • この話に憧れてブラバンに入ったら痛い目を見るぞ、という作品。

    主人公と同じパーカッション経験者としては、著者はちゃんと取材に行ったのかしら?という印象。
    パーカスは指にスティックだこが出来たり、まめが潰れたり、木管は練習のしすぎで唇の裏が切れたり、金管は唇が腫れたり、そういう苦労もあるんです。
    そういう話は一切なしに『練習頑張ったから全国いけました~♪』という雰囲気が強かった。

    終盤のベンちゃんはかっこよかったけど、登場人物も多いのにあだなや本名を入り乱れて使うのもかなり読みづらかった。
    終わり方も『え?これで終わり?』という感じ。

    …てなわけで、星ふたつ。

  • 中学生が吹奏楽で奮起するお話です。
    なんか淡々と話がすすんでいってえおわり?みたいなかんじでした

  • ストーリーも、登場人物たちの繋がり・遣り取りも、焦点定まらぬままエンディング・・・という感想です。
    感受性の劣化でしょうか。

  • 2010/02/18読了

    センター試験現国で苦しめられたやつ。改めて読んでみると、なるほど試験問題向けだわな。
    読みやすくはない。想像や推測やそういうのを働かせないとこれは難しい。
    主人公の性格とかその周りとか読みにくいなあと思うのは、私の読書不足からか?
    まあ思春期を描く作品としてはいいほうだとは思うけどね。

  • どたばたと終わった感じ。音楽に興味がある方だがあまり共感できなかった。結局は演奏を表現したかっただけか?特に人間関係の表現が雑だと感じた。意図が見えない。

  • 読解問題でシバの女王の一節が抜粋されていたので興味を持って読んでみた。
    文章自体は読み難くないのだが、誰の視点なのかはっきりしなくて読み始めはすごく違和感があった。
    読後感もさわやか~な感じで悪くないが、うさぎって??とかなんでそんな半端なところで終わるの??とかブラシ貸してくれた人と接点あったのにそこ話ひろがらないの??とか疑問が残る話だった。どうやら問題として抜粋されていた部分は一番読みやすい場所だったみたい。

  • 面白いです。
    ただ僕が元吹奏楽部で、その辺りの描写に期待していたのですが…
    「あるある」よりも「そりゃねえよ」が勝ってこの評価。

  • 中学に入学したばかりの1年生の少年。この少年の目線で、吹奏楽部に打ち込む中学生たちの“彼らにしか味わえない”瞬間を描いた作品。
    中学一年生、という、今となっては忘れかけた時代の少年の心の動きを上手く表現した作品でした。
    最初はちょっと違和感があったのですが、読むうちに少しずつ、主人公の少年の心の動きにリンクしてきましたよ。
    なるほどねー、こういうときはこんなことを考えていたのか、そういえば身に覚えがあるような気がしなくもない、みたいな。
    私も中学時代に吹奏楽部だったこともあって、特に最後の定期演奏会での演奏については、ちょっとあのときの感覚を思い出しました。そういう感覚を覚えているのって、いいことだなぁと思います。

    ただ、彼の心に棲みついたのが何故“うさぎ”だったのか、その理由がはっきり書かれていなかったような気がする。
    左官屋の方は分かりやすいんだけど、何故“うさぎ”だったんだろう。
    いるはずのない公園に住むうさぎということで、周りから浮いた存在という感覚だったのかな?うーむ。

著者プロフィール

中沢けい(監修)
1959年神奈川県横浜市生まれ。小説家。法政大学文学部日本文学科教授。一般社団法人K-BOOK 振興会代表理事。明治大学政治経済学部卒業。1978年第21回群像新人賞を『海を感じる時』で受賞。1985年第7回野間新人賞を『水平線上にて』で受賞。
代表作に『女ともだち』『楽隊のうさぎ』『月の桂』などがある。

「2021年 『茶をうたう 朝鮮半島のお茶文化千年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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