- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101098029
感想・レビュー・書評
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いつも通りの星先生。地球モノより宇宙というか来訪者系が多かったです。
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宇宙や地球・異星を舞台にしたシュールなお話が盛りだくさんです。
星新一の文章は、最後の落ちがゾッとする物だったり、明るくなる物だったり、本当に先が読めません。
そこが魅力ですね! -
星新一さんが有名になったきっかけの"セキストラ"も入っています。
本当に星さんの書く話しはどれも意外な展開があったり、切なくなったり、面白くて思わず笑ってしまうようなものもあったりで、全くと言ってよいほど飽きません。
あとがきにもありましたがまさしく星新一さん入門編としてオススメの一冊です。 -
簡単に言うと、書籍版世にも奇妙な物語。
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星新一のショートショートシリーズ。天使企業が競合他社に負けないように死んだ魂の奪い合いをする「天使考」が良かった。死んだ後の世界がこんな感じなら賑やかでいいのになぁ~。
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「ようこそ地球さん」5
著者 星新一
出版 新潮文庫
p302より引用
“地球のひとびとは限度のない宇宙進出をつづけるより、
地球を天国として完成した方が利口なことに、気がついた。”
SF作家でありショートショートの代名詞ともいえる著者による、
42話を収録した短編集。
著者の商業誌初掲載作品等、
とんちと皮肉の効いた作品が目白押しです。
上記の引用は、
とある惑星の資源をとり尽くした後の一文。
今の環境が悪いからといってあちこちうろつくよりも、
自分の周りを充実させるのがなによりなんでしょうか。
自分の本当にやりたい事が見つからない時は、
ほどほどの所で妥協することも、
悪い選択肢ではないのかもしれません。
p254から始まる一話「最高の作戦」の締めの一文を読むと、
苦笑いを抑える事が出来ません。
あとがきに、
この本の作品は全て昭和36年6月以前の物ばかりと書かれています。
長い時間を経ても古くならない、
こういうのが古典なんだなと思います。
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星新一といえばショートショート、のイメージですが、やや長めの物語も入っていたのがちょっと新鮮でした。
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この前のlife「信じる論理、信じさせる倫理」で、柳瀬さんが銀の玉をもった囚人が水のない惑星に送り込まれる「処刑」の話をしてたので、また読み直してみた。この本から私の本好きが始まったといえる。
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p301の“処刑”の話は人間が生きていくうえで 必要なこと、食べる•飲むことがテーマとなっている。
とても深い内容だ。
また、p347の“殉教”の話は人間の一生の不安要素である、死がテーマだ。
ここで星氏は生き抜くことの大変さを述べていると同時に、人生とは何かと読者に問いかけているような印象もうけた。 2011・07・11