沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104294

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  • 会長の国見が良い人であるのが救い。
    次から次へと私服を肥やした男達が登場し、国見や恩地の行手を阻んでいますが、、次巻で大逆転があることを期待します。

  • JALが嫌いになるような作品。
    いい意味でも悪い意味でも昭和ってやりたい放題の時代だったんだなとは思う。
    もちろんフィクションも混ざっているのはわかるが、ある程度事実に基づいているであろう山崎さんの作品であるがゆえにショックも大きいように思う。

  • 長編は苦手なのですが、ノンフィクションに近い内容で読み応え凄く、あっという間に読破してしまいました。

  • 内容紹介
    恩地元。この男の生き方があなたの魂を震わせる―
    国民的感動を呼んだ大ベストセラー。

    広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。
    人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。
    人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!

  • 経営のためには安全が疎かになっていいのか、そんな思いを持ち続けて読んだ。
    会社の中に、そんな思いを持ちながら闘い続ける人がいるという事に、まだ安堵は出来る。
    しかし大きな組織に呑み込まれていく様が、悔しくもあり悲しい。

  • 国民航空再建のため、総理の要請を受けて関西紡績の国見正之が新会長に就任した。
    空の安全を確立するため、4つに分裂した組合の統合が何よりの急務であると熱く語る国見の姿には、恩地と同じく僕も胸を打たれた。
    これまで労使双方のことを本当にちゃんと考えてくれる経営者がこの会社にはいなかったから。
    国見さんがあと1年早く国民航空に来てくれていたら、あの事故は起こらなかったのではないかと思う。

    飛行機に乗る側にとれば(2回しか乗ったことないけど)離着陸が成功するなんて当たり前のことだけど、機長、副操縦士、航空機関士をはじめ、それに携わる人たちは極度の緊張状態の中で仕事をしているのだということを知った。
    パイロットの仕事のきつさを知るためコックピットに搭乗した国見会長は本当に立派な人だと思う反面、扉1枚開ければ出来ることをしてこなかった今までの役員は一体何なんやろうと思った。
    山崎豊子さん、本当にコックピットの中に入って取材をしたのかな?

    大きな目的を達成するために新たに会長室を設立した国見さんは、そこの部長に恩地を招いた。
    10年間海外の僻地を盥回しにされてきた恩地がようやく日の目を見ることができ、国民航空も良い方向へ動いて行きそうだなと思ったら、どうやら一筋縄では行かなさそうだ。
    政治家、官僚、会社の重役がみな私腹を肥やすことに専心し、国見さんの邪魔をしようとしている。
    次から次に不正が暴かれ、人間の汚い部分を散々見せつけられて、ウンザリしたし怒りが込み上げてきた。
    この会社は腐っている(フィクションであると信じたい)。
    こんな大人には絶対になりたくない。
    国見さんも恩地さんも、自分のことしか考えていない愚かな連中に負けず王道を進んでほしい。
    □□□□
    レビュー400件到達!
    やったね☆
    500件、1,000件を目指して、これからも続けていきたい。

  • 辛い世界です。

  • 離陸した以上は、明確にした目的地に着陸することです。今まで聞いたあなたの意見や経営の進め方をみると、あなたは王道を行く人です。(p.388)

  • 重い・・・本当に重い。これ、あと一冊で終わるんか・・・?でも、とりあえず御巣鷹山の山場は越えて前に進んでるから読めるわ・・・・

  • 事故当時の報道を思い出しながら読んだ

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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