- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101104294
感想・レビュー・書評
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親方日の丸の企業の腐敗の根深さは信じられないものだった
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山崎豊子らしい内容。だけど、すこし暗い。
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3巻までは主に不当人事・航空機事故についてだったが、この巻からはいよいよ最終巻に向け、主人公恩地が務める国民航空の腐敗について様々な人の視点から掘り下げていく。最後まで気を抜くことなく読み進めることができた。面白い。
「人としてどうあるべきか、どうありたいか」を毎回目の前に突き付けられている錯覚を覚え、自分自身の生き方について考えさせられる。
保身のため、私欲のため、自己中心的な人物がなんと多いことかと憤りを覚えつつ、そういった中でも義を重んじて行動を起こしていく人がいる、その勇気は計り知れないものだろうし、それに伴う痛み・苦労はものすごいものがあったのだろうなと思った。
ややもすれば、今の時代でもきっとワタシが知らないだけで、充分あり得るよなぁ~と勝手に想像。
いやぁ~、欲が絡むとヒトって怖いわ。 -
会長室編も面白い。
もう止まらないです。
当時のことは知らないので、稲盛さんイメージになってしまいますが、どうなるのか後半が楽しみ。 -
やっぱり中枢で働くほうがドラマがあります。
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御巣鷹山の墜落事故を起こし、窮地に立たされた国民航空。時の利根川首相とその参謀龍崎は、関西紡績の国見を国民航空の会長に引っ張り出す。しかし国見の目指す真摯な経営方針は、国民航空を食い物にしている政界人や不正を働いて私腹を肥やす社内の人間らの反発を招くようになる。国見の設置した会長室に登用された恩地も再び“アカ”との謗りを浴びることに。
国見の登場で腐敗が正されるかと思いきや、(一)~(三)でも明かされなかった様々な不正がボロボロと出てきて、これが大企業の現実かと目を疑うばかりだ。政界も大企業も汚い金にまみれている、これは国民航空に限ったことではないだろうと思わせる、恐ろしい警鐘的作品だ。 -
まとめてレビュー
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NALがどこまでも腐っておるな。
12.09.01 -
どろどろしてます。
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飛行機事故で遺族が主役だった全巻に対して、今度は国民航空の経営層が主役の今回。国見会長の王道的な経営哲学とようやく表舞台で活躍できる恩地に期待の反面、初めて描かれた上層陣の腐敗ぶりがひどすぎる。なんか皆不倫しているし。。。最終巻に向けてこれらの構造を改革できるのかどうなのか。