父・こんなこと (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101116013

感想・レビュー・書評

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  • 「看取り」とは、どこまで行っても満足はない。考え始めればキリがない。だけど「死んで、そして終わる」。これだけは変わらずにあるってことを改めて理解した。当の露伴は飄々としていて。ありのままを受け止め、恐れるわけでも、嘆くわけでもなくって。看取る側の心のすむように、別れの準備が整うまでの、猶予を与えているかのようだった。

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著者プロフィール

1904年東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。’28年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚、幸田家に戻る。’47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。’56年『黒い裾』で読売文学賞、’57年『流れる』で日本藝術院賞、新潮社文学賞を受賞。他の作品に『おとうと』『闘』(女流文学賞)、没後刊行された『崩れ』『木』『台所のおと』(本書)『きもの』『季節のかたみ』等多数。1990年、86歳で逝去。


「2021年 『台所のおと 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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