花神(中) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152189

感想・レビュー・書評

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  • 長州藩  蔵六が居てこその長州藩であったと思います。
    小さな一国があれ程頑張れた原動力の一つを担っていたと思います。
    すごく面白かったです。

  • まあまあ

  • ※10/4以前に読み終わった本はすべて10/1読破にします。

  • さまざまな幕末の若き志士たち。

    あるものは”儀”を持つことで、強さを得、
    また
    あるものは”技”を持つことで、前者とは違った強さを得た。

    蔵六は後者である。

    ”技”を信奉した蔵六や福沢諭吉、イネ 等。
    歴史の渦には抗えずに巻き込まれようとも、
    しかし
    時代の思想から超越した、精神の自由さを感じた。

  • 「戦争は科学を進歩させる」とよく言うが「科学が戦争を進化させる」こともある。
    目に映る手がかりは何もなかった時代に、自分の蓄えた知識と想像力だけを頼りに戦争をし、あまつさえ勝算を見いだしていたというそのエネルギーと精神力はどこから来たんだろうか。
    そして今の私たちは、なぜ彼らのようなエネルギーを持ち得ないのか。

  • 桂小五郎に抜擢され、四境戦争の軍務大臣となる。


    この時期の、長州について、桂、高杉、伊藤、井上を登場させ、書かれている。
    大割拠の時代、独立国となり、百姓が政治と、軍事に参加する面白い時代となった。

    桂の天秤の能力、やさしさ、無私、口が堅い。

    薩長連合、坂本竜馬を長州の側から見る面白さ。

  • 物語後半は長州藩vs幕府の戦争の描写であるが、これが素晴らしい。
    兵の数では700人とかなり少ない長州藩だが、藩内部の意思統一、武器、戦略、戦術においていずれも幕府軍を凌駕し、戦いを優位に進めてゆく。
    蔵六(主人公)の兵学思想にはスーパースターは不要で、忠実に命令をきく歩兵がいれば良い、後は敵より良い武器を与えて兵器と戦術で圧倒していく、という解説が印象深い。
    敵を倒すための条件を規定し、条件を満たすためのtodoを洗い出し、粛々と進めてゆく、そして想定どおりの結果をさも当然とばかりに確認する蔵六。これって正に仕事の出来るプロジェクトマネージャーのストーリーとして、現代にも十分通用すると思う。
    現実世界では自分の仕事に行き詰まりを感じているのだが、勇気をもらえた1冊です。

  • 2010.3.5

  • 2000

  • Kodama's review
    維新寸前。長州を中心とした志士が出てきて、面白くなってきました!下巻楽しみです!(05.09.30)
    お勧め度
    ★★★★☆

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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