パプリカ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171401

感想・レビュー・書評

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  • 2020年 ヤバいほうのパプリカとして再び脚光を浴びた作品
    過去にアニメ界に一石を投じて50代で他界してしまった
    今敏が他界する前の最後の作品としてアニメ映画化している

    この作品はアニメ映画を先に観ていたので
    それなりに内容を知っているとはいえ
    アニメ映画と原作がすべて同じわけもなく
    違うところが多々あった
    それに未来の話しとはいえ
    作品発表が1990年代半ばってこともあって
    時代がいつ頃を想定しているかわからないが
    登場する未来的な機器 PT(サイコセラピー)機器を
    鑑みるに2021年においてももう少し先の未来だと
    予想したのですが
    看護師を当時の言い方で看護婦と言っているし
    この作品では精神科医が治療をするために
    用いる機器で収取したデータの記録に使われてるのが
    フロッピーディスクだったりもする
    さすがにフロッピーディスクは当時でも
    ちょっと未来を描くには容量不足な気もしたかな

    最初にも書きましたが
    ヤバいパプリカってどういう意味?
    ってなりますよね
    パプリカと言えば唐辛子の一種
    ピーマンを大きくしたような野菜ですが
    それは置いといて
    歌のパプリカ流行ったじゃないですか
    これが良い方のパプリカだとしたら
    精神疾患を持った患者を未来的科学技術を用いて
    ヤバい感じに治療すると言う内容なので
    ヤバいってことになる
    ヤバいってことはサイコな内容なの?
    って思うかもしれませんが
    そうでもないので安心してください
    だいぶな長編ですが楽しく読めました

  • 第二部から夢と現実の境界線がなくなっていく…
    現実だと認識しているこの世界も大いなる夢かもしれないな。

  • 寝るの怖くなる。

  • 映画になったものを観てから原作を読んで、はっきり言ってしまうと映画のほうがすごいというか別の作品になっているという感じがしました。筒井康隆は学生のときにいくつか短いものを読んで面白がっていたときがありますが、今は純粋にこのような内容の話はつまらないと感じます。とってつけたような心理学や精神医学の用語使用がどちらかというとみじめで哀れっぽく思えてしまいます。終盤はエネルギーを猛烈に突っ込んだ書き方になっていますが、上っ面だけ空回りしていう感じで重みが感じられません。つまりは、読者としてのワタシがこの作品を楽しむにはもう歳をとりすぎたということでしょう。

  •  微妙でした。決してつまらなくはなく面白いけど人におすすめ出来るほどではないかなと思いました。

     
     人の夢に侵入して精神病を治療する夢探偵(パプリカ)という設定や物語の始めに描かれるその治療の様子などは夢や精神治療の仕組みを知れたり科学技術の未来を想像させて面白かった。
     ただ物語の前半はその設定に直接関係のない病院内のゴタゴタ、権力争いや犯人探し、などが続き中だるみ状態に感じた。特に登場人物に感情移入しずらい部分も。
     しかし後半から激しく繰り広げられる登場人物同士の夢でのバトルや夢と現実の区別がつかなくなっていく様はハラハラとした。現実→夢に侵入→現実と夢の混ざり合いというあくまで夢の中という流れから逆に夢が現実に干渉してくる怖さは見応えあり。
     夢の中の意味不明さやそれが現実に押し寄せてくる怖さがとても面白い部分と感じたがそれを活字で味わうのは難しいような気もするので映像ありきの映画版の方が楽しめそうだと思う。
     
     

  • 映画より好きです。パプリカがオマタ軽めな感じがかわいい。長いなあと思って読んでました。でもおもしろいです。

  • 千葉敦子-- 精神医学研究所に務める女性がパプリカとして夢探偵なることもする中で物語は進んでいく。
    序盤は少し不思議程度の世界で、夢や無意識に関する様々な考察があり読んでておもしろい。
    粉川警視監の話から物語が通常の流れから変化してきて、後半はそれが夢なのか現実なのかどんどんわからなくなってくる。これは結局夢でしたという話なのか?登場人物は夢から覚めているのか?本当に現実なのか?とハラハラしながら読んでいく感じ
    物語の最後に意味深な言葉があって、これがなにを意図した話なのかすごく気になってしまった。
    一番おもしろかったところは、前半部分の夢や精神分析に関する解説まわり

  • アニメーション映画を見てから原作を読むというポストモダン的なことをしてしまった。これを読むと心理学にも詳しくなれると思います。

  • 2020.12.31 読了。

    ずっと前から気になっていたので購入。
    最近、といっても確かここ10年〜20年前くらいに映画化されていたので、観たことは無いが、なんとなくパプリカのイメージは残っていた。
    もっと感動とか、明るめの娯楽小説かと思っていたが、めちゃくちゃバトル漫画的な話だった。

    内容としては、途中から貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』的な残念さに。
    はじめの夢探偵で終わる短編集とかでも良かったんじゃない?と思わなくもない。

    そして、時代もあるんだろうけれど、完全に女性を軽視しているし、性玩具的な扱いなのはちょっとどうなのって感じがする。

    思っていた感じの作品ではなかった。
    途中から夢と現実の境目が無くなるのも破綻していて意味不明。

  • 序盤は普通のミステリーかと思いきや、結末はSF!
    どこまでが夢なのか、結末も誰かの夢なのか…
    そしていまこれを読み終えた自分の瞬間も夢なのか、現実なのか…
    面白かった3.4

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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