恋人たちの森 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101174013

感想・レビュー・書評

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  • 句点の打ち方が独特で、慣れるのにちょっと時間がかかる。
    男色の話であるというから警戒していたが、そこに描かれる男たちは頻繁に女性の比喩をもって語られるため、まあとにかく耽美で、良い意味で気持ち悪い。
    ただどれも似たような話で、飽きるといえば飽きる。

  • 著者は森鴎外の娘。うーん、濃いなぁ……耽美だけど、登場人物が一癖も二癖もある。BLの先駆者的な位置付けでこの作品はあるけど、いやいや、BLじゃないっしょw BLの人間関係はもっと単純すっw

  • がっつり耽美、すべてが「美しければok」的な価値観で構成されてるのが清い あっけなく登場人物が死んでしまうのも好きだし、何より登場人物が魅力的

  • 言葉が美しかった。濃密で、読むのに手間取った。長野まゆみさんの本をもっと濃くした感じ。
    2014/11/11

  • 何ヶ月かけて読んだんだろう……
    男が死んだり、男が少年殺したり、女は蚊帳の外だったり、濃かった……
    すごく感覚的に読んだというか、ふわっと読んだ感じ。
    枯葉の寝床が一番衝撃的だった。

  • 夢見心地とはこの事、溢れるロマンにうっとり。
    これが耽美の世界なのか!
    お洒落で美しい言い回しも濃密・濃厚に描かれる描写も
    全てが美しい、美しい世界。

  • 許されないからこそ美しい恋。
    危ういバランスで成り立った関係は、結局死に行き着くしかない。
    4つの短編の骨格はすべて同じで、これが中島梓のいうところの「森茉莉のファンタジー」なのだろう。
    あまりはまり込むと病んでしまいそうだが、最近の明るいやつなんかと比べると、文学として成り立つ強さがあるような気がする。

    舞台設定の描写が異様に詳細で、映画を見ているような感覚があった。

  • 同性愛。耽美。
    甘美で濃密で贅沢な、美しいものだけの世界。酔います。

  • 物語としてはチープだけど、この森茉莉さんの描く世界特有の第三者的万能感がよいです。

    エーテルが支配してる世界みたいな。

    すべては可視出来る範囲で過不足なく始まって終わる。

  • 噂ほど面白い・良いとは思えなかった。

    百聞は一見にしかず。


    ▼2012年3月24日追記
    【日曜日に僕は行かない】を再読。
    二度目にして伴朱の色気と魅力に気付いた。

    ★一つ追加。

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著者プロフィール

1903~87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父への憧憬を繊細な文体で描いた『父の帽子』で日本エッセイストクラブ賞受賞。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)等。

「2018年 『ほろ酔い天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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