- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101174013
感想・レビュー・書評
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090404(a 091224)
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もしかしたらBL小説の先駆者ですよね?何十年も前に書かれた作品とは思えない発想だと思いましたが、徹底的に耽美を貫き通しています。
お耽美好きの腐女子さんにはたまらないのかな?
ただ登場人物の名前や表現が自分にはついて行けませんでした。 -
・静かにゆっくりと死や破滅に向かっていく感じが堪らない
・ホモなんだけど、ホモ萌え的なものはあんまりなかったです。耽美すぎるからかな? -
愛は狂気。
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『枯葉の寝床』はBLのバイブル
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とりあえずの入口はこれ。
今となっては名作すぎて何とも言えませんが、時代を考えると森茉莉の妄想力と、妄想を文章にする筆力に感服。森鴎外の娘という立場も、この物語を世に出すために天から授かったものなのでは…とさえ思う。 -
ストーリーの内容云々というよりも、綴られる雰囲気や言葉を噛み締める事を楽しむ短編集。
本当に「耽美」、でした。
初版の旧仮名遣いの方がより味わいを感じられるらしいので、近々そちらも読んでみたい。
(ミニシアターの古書コーナーで、2500円で販売されていた初版を買うべきか…)
1016-1022
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愛される少年。愛する男。男同士を嫉妬しながら少年を母のように抱く少女。そして、恋人を美少年の魅力から取り戻そうとする黄昏の女の破滅的な情炎。頽廃と純真の綾なす官能の世界を、言葉の贅を尽して描く表題作。愛する少年を奪われる前に殺し、自らも息絶えた男の鮮烈な最期。禁じられた恋の光輝と悲傷を雪の武蔵野に綴る『枯葉の寝床』など、鬼才のロマン全4編を収録。
<font size="3">二人のポオルとヴィルジニイとは<ruby><rb>譫言</rb><rp>(</rp><rt>うわごと</rt><rp>)</rp></ruby>のような永遠の誓いを繰り返して、一つの恋の塑像のように、<ruby><rb>小間</rb><rp>(</rp><rt>しばらく</rt><rp>)</rp></ruby>の間離れずに、いた。</font> -
BL好きの腐女子たちは当然この本も読んでいるのでしょうね。BL部分はともかく、調度品や人物の表情や挙措の描写がものすごく特徴的で、情景が目に浮かびます。
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好きな題材ではある。彼女の独特の文体が嫌いではない。
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読み終わった日:2009.04.07
「ボッティチェリの扉」
「恋人たちの森」
「枯葉の寝床」
「日曜日には僕は行かない」
森鴎外の娘の森茉莉の短編集。
分類は耽美小説?「鬼才のロマン」と紹介されていたけど。
独特の文体に旧仮名遣い。小物などの説明も舶来物の〜みたいな表現。
登場人物の押し殺した感情の説明など、色気が全体に漂っている。
読んでいて、大正〜昭和初期の和と洋が混ざっている頃と
印象を受けていたので、もっと古い作品かと思っていたら、
どれも昭和36年に発表されていた。
思っていたよりも最近。でも、1961年?
母が子供の頃か。祖母が今の私より若いくらいの頃…ってこんな感じ?