- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101174143
感想・レビュー・書評
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「花の慶次」の原作。漫画とは若干違うエピソードがあって、個人的にはこっちのが好きです。男なら誰もが憧れ、女なら皆惚れてまう。
熱い生き様でありつつも、何事にも囚われない風のような涼やかさ。
その二つを兼ね備える前田慶次はまさに「漢」。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
馬や敵とも心を通わせてしまう前田慶次がカッコよすぎる!
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正直時代小説は堅苦しい、と思ってたけど、これはサクサク読めました。
雰囲気としては、時系列順にならんだ短編みたいな感じです。
最初に思ったのは、物語の導入がうまい。
最初に作者の見た現代の傾き者の話をしてから、古代の傾き者であるスサノオノミコトの話を介しつつ戦国の世に移っていく。
想像しやすい身近なところから入ってくれるので、傾き者という存在がいかなるものか分かり易いです。
また、読んでいて情景が浮かんでくる良い作品でもあります。
内容は、とにかく前田慶次郎がカッコいい。
前田利家を氷風呂に入らせたり、秀吉の前でサル踊りするようなバカな悪戯をする反面、詩歌を嗜み、茶道に通じる教養の豊かさがある。
そして戦場に出れば一騎当千の武士として暴れ回る。
さらに心から惚れた漢達(上杉と直江)の為なら馳せ参じて家康の軍と一戦交え、負ければ友の為にその場で頭を剃髪してまで和平交渉に望む。
その義理堅さ、強さ、まさに漢。
すかっと爽やかな気分になりたい時にオススメです。 -
「花の慶次」から知った本。漫画も面白かったが、原作の方が数倍面白い!!
登場人物がそれぞれカッコイイ。
唐入りの章での、酒を飲む描写、心情、セリフは特に気に入ってます。 -
慶次の存在を世に知らしめた作品だと思う。慶次の生き様を見事に描き切り、読後は慶次に惚れ惚れしてしまう。それだけ読者を魅了する。作者の死が惜しまれる。
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花の慶次、前田慶次、傾奇者。
「傾く」ということがこんなにかっこいいものだとは思わなかった。
ただ単に目立ちたいとかじゃなくて、こう生きたいとかこうなりたいとか己の信念を貫き通し、かつ自由に生きていく前田慶次。
「死」と隣り合わせの戦国時代であれだけ自由にして生き残るっていうのは作者が言う様に、天に認められた存在だったんだろうなー
あっ、漫画とは若干ストーリー違います。
今まで教科書にはのらない魅力的な歴史人物を知らなすぎた気がする。
でも慶次以上の人物なんているんだろうか。
一歩間違えればただの変人。
それでもいろんな人に好かれていたのはその生き方、人柄が誰の目にも素敵だったからだろうな。
なんやかんやうるさい現代ではこんな人いないだろうけど、もしもいるなら会ってみたい。
そして直江兼継もこんなにすごいやつだとは知らなかった。 -
隆慶一郎先生の素晴らしい作品。
たぶんパチンコ「花の慶次」
と言った方がわかる人も多いのかもしれない
「前田慶次郎利益」の小説
この本が原案になって漫画・パチンコになっています
わたしパチンコしないので
最近漫画全巻揃えてからの小説。
漫画と小説ちょっとだけ違うところがありますが
ほぼ一緒です。
小説なので本当の歴史と全く一緒ではないのですが
かなり読み応えがあって
これに笑い涙し。
スカっとする戦国の世を生きた
前田慶次郎のお話です。
まさに これぞ漢!!!!
映画化してほしい。。。 -
漫画「花の慶次」の原作本。昔、漫画の方を読んだことがあるけれど、この本が原作だとは知らなかった。漫画でも惚れ惚れとしたものだが、やっぱり慶次は格好イイ。最初から最後まで彼の生き様には魅了されっぱなしになる。周りの人間もまた良し。著者の作品『吉原御免状』『かくれさと苦界行』に出てくる幻斎がチョロッと出てくるのも嬉しかった。
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天下一のかぶき者・前田慶次郎が主人公の戦国小説。男なら、誰もが彼のように自由に生きたいと思うはず。日常、社会常識に縛られて、息苦しく生きている方にお勧め。アウトロー好きなら、読んで損のない一冊。
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もう、かっこよすぎる。