コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181035

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の頃に初めて読みました。
    歴史に疎い私でも読みやすかったです。
    読み終わったあと、都市の終わりと時代の転換点を目撃したような気持ちになり、少し切なくなった。

  • 歴史の教科書なら、「1453年マホメッド二世、コンスタンティノープルを陥落させる」だけで終わりそうだけど、実はもちろん、それぞれの立場の人間が、いろんな思いや主義を持って、大騒ぎしていたんだなあ、って、しみじみ思った。面白かった。そして、またまた、この時代も、王様の愛人は美少年(^-^)

  • イスタンブールが、なぜ2つの名前をもつのか?

  • 2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載

  • あの街をください。
    ひえ〜!!こわやこわや…

  • ハラハラする展開、西欧諸国が少しでも違った動きをしていれば違った歴史になっていたのだなという、コンスタンティノープルの無念さも感じる。
    ところで登場人物の名前が覚えられない。(覚えるほど印象に残らない人物が多い)地名も良くわからない。
    歴史小説ということである程度知られていることが前提なのでしょうね、歴史小説は読み方が難しいと思った。

  • コンスタンティノープルを興したビザンチン帝国は、4Cに創立、5-6Cに全盛期を迎えたが、11Cには大幅にその支配圏を縮小、15Cにオスマントルコに攻められ陥落したという。
    合戦が本格的になってからの記述はエキサイティング。

    イスタンブールのメジャーな観光施設である、アヤ・ソフィアやトプカプ宮殿が歴史的にどれだけ意味をもったランドマークであるか、というのも感じることができた。あるいはまたイスタンブール(コンスタンティノープル)という地が、長らく反映してきた帝国の都であったということも理解した。しかしこの本を読んでかえって強く感じたのは、この「陥落」こそが、キリスト教とイスラム教との交戦の発端になっているということや、キリスト教とギリシア正教との「統一」をももたらしたということ。もっと言えば、陥落してもなお、東西の世界の「分け目」という役割を果たし続けているのだ、ということを感じることができたのである。トルコを旅する人には必読。

  • ビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルをめぐる、イタリア商業国家とオスマン帝国との攻防戦。そんな印象を受けます。首都周辺をおさえるのみとなったビザンツ帝国はまさに瀕死の重病人であり、ヴェネツィアやジェノヴァの支援によって辛うじて命を繋いでいるというイメージが合うと思います。その先は滅亡しかないのですが、この物語はそのような状況が淡々と描かれ、この事件に関わった様々な人々の目を通し、リアリティをもって迫ってきます。大砲の有効活用によってヨーロッパに戦術の変化をもたらしたオスマン帝国と、旧態依然のビザンツ帝国との対比は残酷的ですらあります。

    読了日 2006年9月

  • 登場人物が次々紹介されて覚えられない…諦めて読み進めたけど、主要人物はすぐ覚えられるし、誰か思い出せない人が時々出てきても、それほど支障はありません。
    宗教や民族や帝国や文明…知識もないし理解できなくて苦手意識があったけど、登場人物のそれぞれの立場の感情がわかって面白く読めた。

  • 「人は常に、自らの信仰か自らの祖国か、それとも自らの家族か自らの主君のためかに、死を甘んじて受ける覚悟がなければならない。ところが、今やわれわれは、これらすべてのために、死を覚悟しなければならない事態を迎えている、わたしも、民と運命をともにする覚悟だ」

    2021/4/29読了
    トルコの大軍の前に、絶望的なまでに孤立無援となったコンスタンティノープルを守る、皇帝コンスタンティヌス11世の悲壮な言葉。

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