コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181035

感想・レビュー・書評

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  • 1000年の歴史も滅びる時はこんなにも儚い。

  • コンスタンティノープルの陥落と東ローマ帝国の滅亡を描いた歴史小説。
    陥落までの短い期間を戦争映画のように描いた作品。
    自分の好みではなかった。

  • 再即位したムラト2世VSメフメト2世、ハリル・パシャに対抗するザガノス・パシャ、コンスタンティノープル攻略戦の背後で権謀するハリル・パシャ、苦難の末に完成し火を吹くウルバンの巨砲、艦隊の山越えの責任者の苦悩、自ら死地に赴くコンスタンティノス11世、等々の熱い戦史小説と勝手に思い込んで購入。
    本書籍はそうではなく、当時の人々の記録を淡々と記述した物語です。

  • 現イスタンブルであるコンスタンティノープルというビザンツ帝国の首都が、The magnificent(壮麗王)と呼ばれるスルタン、スレイマンによって、オスマン帝国の手中に落ちる様子を、ヴェネチアやジェノヴァ等含めそれぞれのリーダーのキャラクター等にも触れながらまとめられた歴史エッセイ。

    塩野七生さんは、歴史的資料を集めて調べて、事実に基づきながらも生き生きと歴史を描いてくれる人だと思う。そして最もイタリアに詳しい方なので少しヨーロッパの目線が入ったトルコへの見方に触れられて個人的には新鮮で面白い。

    ビザンツ皇帝とオスマン帝国皇帝の性格や戦略の違いなどが対照的に描かれていて、とても面白かった。本当にこうも違ったのだろうか?

    また、蛇だが、現トルコ共和国は認めたくないのだろうとは思うが、宮廷内での男色などにも触れられていて、日本も含めどこでも昔から同性愛や同性での肉体関係はあるのだと興味深かった。

    やはりイスタンブルには歴史とロマンがある。
    トルコ旅行に行く人は読むと旧市街観光を倍楽しめるのでは。

  • ふねがやまをこえる

  • コンスタンティノープルが陥落するまでを、修道士や商人、医師など、複数の現場にいた人たちの物語を合わせたお話。
    臨場感があるのと、と歴史の勉強になる。

  • 1000年続いたビザンツ帝国が滅びる時のことが書かれています。
    歴史物が好きな方は面白いと思います。
    コンスタンティノープルでのオスマン帝国とビザンツ帝国との決戦が描かれています。

  • イスタンブール 旅行の前に、歴史を知ろうと思い手に取った小説。結果、一夏をどっぷり塩野七生小説に充てるほど、どハマりした。
    時代背景をかなり緻密に調べた上のフィクション。
    コンスタンティノープルがオスマン帝国に滅ぼされるまでの緊張した時代を描いたもの。
    イスタンブール 旅行中、あぁ、この遺跡はあの時のか、、等感慨深い想いをした。

  • 東ローマ帝国の首都として一千年余も栄えたコンスタンティノープル。独自の文化を誇ったこの都も、しかし次第に衰え、15世紀後半には、オスマン・トルコ皇帝マホメッド二世の攻撃の前に、ついにその最期を迎えようとしていた――。地中海に君臨した首都をめぐる、キリスト教世界とイスラム世界との激しい覇権闘争

  • 東ローマ帝国の最後の戦いの物語。
    現在のトルコのイスタンブールで、15世紀の当時の名前はコンスタンティノープル。
    1000年続いた国の終焉であり、ローマ帝国の最後の残り火が本当に消えた瞬間なので、著者の感情もあってか寂しさがにじみ出ている。

    複数人の現場にいた証人が残した記録を元にしているらしく、複数の視点から眺めた形式になっている。
    導入部分は名前も覚えにくく正直読みづらいが、戦闘が始まる後半は生き生きと描かれており楽しく読めた。

    ローマ人の物語を読んだ人におすすめです。

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