コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181035

感想・レビュー・書評

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  • コンスタンチープルからイスタンブールへ、
    世界史的にも画期となった壮大な物語が、
    比較的コンパクトに綴られた、たいへん読みやすい小説だ。

    塩野七生の小説は外れがない。
    読みはぐれていた、「海の都の物語」を読み始めた。

    一生のうちに一度は、イスタンブールとベネチアに行ってみたい。

  • 2014/05/06 読了

  • 最高傑作

  • 都市が死ぬのって人が死ぬよりドラマだなぁ。国が滅びるときは、人格者が治めていようが、実力のある家臣がいようが、滅ぶときは滅ぶって感じ。

  • 相変わらず面白い本だった。この本の面白さは、時代や背景・状況描写はもちろんのこと、登場人物の多さなのではないだろうか。
    ビザンチン帝国の皇帝とオスマン・トルコの皇帝を中心に、皇帝の腹心の部下やスルタンの部下や侍従たち。ヴェネツィアの海軍士官や商人、ジェノヴァの商人、さらには、カトリックの司教と正教会の司教などなどたくさんの背景を持った人物が登場したが故の面白さであると思った。

    また、この本というか戦いでは、その守りたい場所に対する思い入れの強さがバラバラであっては、いくら強くても、心理的に負けていってしまうということを伝えているようにもかんじた。

  • トルコ出張中に読了。現イスタンブールの街を舞台に、トルコ帝国が攻め、ビザンチン帝国が護る。コンスタンチノープル最後の日に向けての、男たちの物語(女性面白いぐらい出てきません)。

    ガラタ塔から夕日をながめては、迫りくるトルコ人を眺めたジェノバ人たちの心理を思い、アヤソフィアでは最後のミサに流れた空気を思い、城壁を見ては、勇猛果敢に壁をよじのぼったトルコ兵たちの汗と血がしみてんのか・・・と見入ってみたり。車窓からイスタンブールの街並みを眺めては、トルコ兵の布陣を思い出し、数百年前の攻防戦の影を重ねてみる。ちょっとでも歴史を知っていると、過ごす時間が深まって楽しい。想像でしかないのだけれど、旅って何も知らないで行くと吸収することで精一杯で、想像力働かす余地もないことが多いから(それがまた楽しいときもあるけども、仕事で行く国については想像力のスイッチも入れていきたいところ。)
    イスタンブールを訪れる方は、事前に読んでみてはいかがでしょうか。物語調なので歴史書苦手な私でもするっと読めました。この本が興味の火付け役となってくれたので、このあともう少し堅い歴史本で、ビザンチン帝国が弱体化するまでの歴史や、トルコの歴史についての知識を入れよう。

  • 再読。西暦330年から1123年間も続いたコンスタンティノープルの陥落を、何人もの同時代者の資料を駆使して再構成された壮大かつ細密な歴史物語。それは、ある意味では東洋(マホメット2世)と西洋(ヴェネツィア、ジェノヴァ、法王庁他)との対決でもあり、同時に中世騎士の世界の終りでもあった。

  • (欲しい!/文庫)

  • 馴染みなく覚えずらい名前の登場人物が次々に出てきて、最初は混乱し読み終わったあとでも、誰が誰だか自信がない。
    知人の好きな本ということで、手に取る。歴史的に見ると貴重な記録か何か知らんが、内容としてはトルコ辺りで昔戦争が有りました。と言うもの。文章的に面白いものでもない。世界歴史が好きな人には良いのかも。

    イスタンブールにも行ったことがあるが、特に思いでもリンク出来なかったな。今度行く機械が有れば再読しても良いかも。

  • 当時の人達の心情を思うと切なくなります。

    イスタンブールは15年以上前に訪れましたが、本書を読んでから行っていたら間違いなく別の視点でも街を見れたでしょう。

    四面楚歌、祇園精舎の鐘の声

    滅びの美学は古今東西に関わらず存在します。

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