海潮音―上田敏訳詩集 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101194011

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳物とは思えないほどの、美文。
    古語の美しさ、語数の奏でるリズム、原詩が持つであろう言葉の響きとイメージを最大限に日本語に移しかえたその心意気。上田敏自身はオリジナルの詩をほとんど書かなかったそうだけれど、これはこれで一つの大きな才能だと思う。
    そして私は、序文にある、象徴詩の何たるかについての記述に感じ入った。

  • ながれのきしのひともとは、
    みそらのいろのみづあさぎ

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101194017
    ── 上田 敏・訳《海潮音 19521128 新潮社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JBBLIK

    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003103416
    ── 上田 敏《全訳詩集 19621216 岩波文庫》
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19500605 中学生全集(全百巻)総目録
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JBBLIK
    ── 上田 敏・訳《海潮音 1905‥‥ 初版》帝国文学、明星に初出。
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000235/card2259.html
     
    (20120812)

  • 山のあなたの空遠く、
    「幸」住むと人のいふ。
    ああ、われひとと尋めゆきて、
    涙さしぐみ、かへりきぬ。
    山のあなたになほ遠く、
    「幸」住むと人のいふ。

    『山のあなた』
    カール・ブッセ(上田敏訳)



    若い頃に聞いて、耳に残っていた詩だか、恥ずかしながら最近、訳詩であることを知り、「海潮音 上田敏訳詩集」を購入。

    日本語の豊かな音楽性を味わえる。

    至福の詩(うた)に出会える。

  • 季節はちがうけど、げにわれはうらぶれてそこかしこ、に泣けてきます。

  • この訳ははっきり好みわかれそうだな。私は良いリズムだと思ったけど。

    フランソア・コペエの「礼拝」がとにかく圧倒的で。重い。

    あとガブリエレ・ダンヌンチオの「燕の歌」好き。

    ルコント・ドゥ・リイルもよかった。

    とりあえず一読した印象で感想書いておく。

  • 海が囀る。詩が吠える。
    人は涙し、完結する。

  • 石川などを舞台とした作品です。

  • 「西の善き魔女」第3巻での使われ方が美しくて美しくて。

    当時図書館でがんばって探したなぁ。
    新潮文庫版は置いてなかったから、「日本の詩歌全集」みたいなのを漁って、気に入った詩を一生懸命ノートに書き写していた。

    懐かしい。ずっと手元に置いておきたい詩集。

  • 日本語の美しさを端的にあらわした名訳。
    中学・高校の教科書で出会ってから○○年。ようやく読了。
    良い物は時代が変わっても輝きを失わない。その証明です。
    やはり『山のあなた』の響きが好きですね。

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