エトロフ発緊急電 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (630ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223124

感想・レビュー・書評

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  • 2016/10/6購入
    2016/12/19読了

  • 史実かどうかとかは途中からどうでもよくなります。
    斎藤が日本に入ってから一気に面白くなるので、厚いけど一気読み
    ラストは少しあっけなかったのが残念…
    三部作の二作目らしいですが、これだけでも楽しめました。

  • P623
    第3回 山本周五郎 受賞作品

  • 択捉島に着くまでの描写が長く、択捉にたどり着いた時点で、もう残りわずか。
    なので、緊急電を発する場面はさらりと流れたようにも思う。
    日系人・混血児・朝鮮人・クリル人、いわゆるアウトサイダーの人々がどのように考え生きてきたのか。
    そこは丁寧に描かれていた。

  • 山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説大賞を受賞した現代の名編。期待にたがわず面白い。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou4204.html

  • 本の厚さに躊躇していた一冊。流石に600頁は時間がかかったが、ぐいぐい引き込まれる作品。
    登場人物の背景が、それぞれ色々な意味で考えさせられる。
    人種・差別・帝国主義、こういうスパイスが真珠湾攻撃というメインに絡んでくるところは素晴らしい。

  • 戦争時代辺りの択捉島のことが知りたくて手に取った本。史実に絡めてあったこともあって読むのが楽しかった。個人的には別にロマンスはなくても良かったかなーと思ったけど、それがなければ択捉島の生活も書かれないわけで。スパイ戦は話を追うのが大変だけど、これくらいならまだ平気。

  • 山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。
    海軍が1941年12月8日の真珠湾攻撃するとの情報のために、命がけで択捉島へ渡る日系人スパイ、ケニー・サイトウ。彼が北の小島で見たものは、、、
    話の脇の軍の蛮行が胸にささる。
    からの諜報戦。行き着くまで裏をかき続け、ハラハラ、スピード感!
    (反面、磯田軍曹の徒労感たるや、、、果てのまさかの封鎖⁉︎心底気の毒になった。)


    人種差別、貧困、嘘、すべて受け入れてそして恋も。
    結末は何通りか描けたが、やっぱりこうなってしまったか。なんだったの、なんのためにケニーは。お偉いさんの頭の中はどうなっているのか。
    エピローグに希望が見えた。戦争が終わっても苦難はあるだろうけど、幸せになってくれてると信じたい。

    いい本にあえました。

  • 保有状況:所有&購入日:40179&購入金額:907

  •  昔勧められた小説。表紙と厚さから敬遠していたけどやっと読了。
     真珠湾攻撃の裏側を描いた作品で、史実にフィクションが混ざっている。太平洋戦争について詳しくないが、人物の描写は凄いと思った。当時人々がどのような生活をしてどのような価値観を持っていたのかが窺えた。最後、暗号は発信されたのになぜ黙殺されたのかという謎。現実でも分かっていないが、作中の中での納得のいく答えが見たかった。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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