エトロフ発緊急電 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (630ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223124

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代に初めて読み、これほど面白い小説があるのかと感動した記憶がある。佐々木譲初体験。主人公に惚れそう。

  • ベルリン飛行指令に続くシリーズ2作目。日系アメリカ人スパイのケニー斉藤の足跡を描く。スパイものの例に漏れず物語に起伏がありますので、個人的には前作よりも面白いと感じる方が多いのではないかと思っています。

  • 2009/08完讀

  • 太平洋戦争開戦直前の連合艦隊主力の動きを追う、重要で危険な任務を遂行するスパイの物語。

    フィクションではあるが、史実においても重要かつ謎の多い開戦直前の時期だけに、非常に緊張感ある場面が続く。

    たった一文、しかし決定的な電文に命をかける主人公の姿に惹かれる。

  • 戦前の人々の暮らしと幸せが描かれた作品。

  • 佐々木譲の作品、第2時世界大戦前後を描いた3部作のひとつ。

    個人的にはこの作品が一番好きです。
    スパイものにありがちな、ドキドキしながらどうなるのかとページを進める、というのはもちろんありますが、
    主人公の内面の葛藤にも胸が痛くなりました。

    心をどこかおきざりにしたハードボイルドとは区別したいです。

  • スパイもので、ハードボイルドで、歴史が主題、と硬派な仕上がり。賢一郎がかっこよかったです。サツモノとは違う魅力であふれている。

  • 歴史サスペンスです
    真珠湾奇襲攻撃までの息を呑むようなスパイ活動
    主人公はこの作者らしい、寡黙で実行力があります
    最初は別々にであったヒロイン(又は脇役も)の
    人生も、引き寄せられるように北の地に集結

    この収束感がたまらない作品です

  • かなりいい

  • 日系アメリカ人の、ワケアリのスパイが太平洋戦争開戦直前の日本に潜入し、様々な人物とかかわりあいながら、択捉島に集結する海軍機動部隊を追う、とゆう長編ストーリー。・・・長かった。作品のスケールや仕掛けは大きいのですが、なんとゆうか、個々のエピソードの内容が描き足りてなくて物足りなく感じる部分もあり、やや不満が残ります。また、魅力的っぽい人物が多く出演しているのですが、せっかくのキャラたちが100%活きていないとゆうか、もっと個々の人物を深く掘り下げてもよかったんじゃないかと。そのあたりも、若干不満。しかしながら、北方領土の歴史や、そこに暮らしていた多様な民族についてなど、その方面がちょこっと垣間見えたような気がしました。にしても、せっかくいい資質(?)をもつキャラ達がいるのに、じ・つ・に・もったいない!。まあ、ただでさえ長編なので、そんなとこまで挿入してたら収拾がつかないですわな。たしかに。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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