螢川・泥の河 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307091

感想・レビュー・書評

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  • 戦後まもない貧困な生活模様

  • 甘くほろ苦い少年時代を綴った「泥の河」。
    父を亡くしつつある母子を描いた「蛍川」。
    どちらも秀作ですが、どちらが好きかといえば、後者。
    父が亡くなっていく場面は村上春樹氏の『1Q84』を連想させ、両作とも筆致が見事。

  • 切なさというより、悲哀感・やるせなさを描いた作品

  • 中学か高校の時、先生か母親に薦められたんですが、どうも学校の夏休みの課題図書だった気がするんですよね。
    どちらにしろ、中高生に胸を張って薦めるような健全な話ではないかも(笑)
    泥の河は割りと性的な描写が少なく面白かったですが、個人的にこの作者がよく書くような、男の性欲をグロテスクに書いたものが嫌いです。
    作者ごと嫌いになってしまいがちです。
    欲に逆らえない事を開き直るような人が嫌いなんですきっと。

  • 国語のテストに出てきそうな作品というか、この時何故そんなことを言ったのか、とか問題で出てきそうだなあ、なんてことを考えながら読んだ。すなわち、テストに出そうということは端麗な文章であったということで、読みやすかったし、川の詰まりの虫が湧いている汚いドブのような匂いをかげるような気がした。

  • なんともいえない、読後感。
    ぼわぁーーわってかんじ

  • ひどく食わず嫌いしていた作家なのですが、国語の問題集に出てきていたのぶちゃんときっちゃんが可愛かったので購入。
    おかね落とすきっちゃんかわええなあ、と思って買ったんだが冒頭から重すぎて咳き込みそうになった。重い。暗い。すれ違って伝わらない。
    それ自体はよくあることなんだけど、どちらの作品もどの人もなぜか痛々しい。特におっさん共が痛々しい。銀蔵すら痛々しい。見ておれない。

  • 個人的には泥の川が好きだな。

  • 宮本輝さんの作品は心情描写が美しいですね。少年のひと夏の経験がまるで見えるかのように脳裏に浮かびます。出てくる人がとても人間らしく、暖かい。そしてそんな周囲とは別にどうにもならない不幸を書くのも上手い。どうか皆に幸せが訪れますように。

  • 大阪を舞台に、宮本輝の幼少期の記憶を表現していると思われる。
    内容が暗い。重い。

    少し考えさせられるが、特に人にすすめようとは思わない。
    売却

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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