恋の聖地: そこは、最後の恋に出会う場所。 (新潮文庫 し 21-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101332543

感想・レビュー・書評

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  • 全国の恋人の聖地を舞台にしたアンソロジー。親が癌になる窪美澄の話が泣けた。

  • 『幸福駅』がよかった

  • 7人の作家によるアンソロジー。行ったことがある場所が出てきて親しみを覚えた。

  • アンソロジーとつくものには弱い。
    各著者がある場所を舞台にした7つの恋物語(紫門ふみは漫画!)

    ・原田マハ(北海道幸福駅)
    ・大沼紀子(千葉金谷・鋸山)
    ・千早茜(八千穂高原)
    ・窪美澄(霧ヶ峰八島ヶ原湿原)
    ・柴門ふみ(名古屋テレビ塔)
    ・三浦しをん(宮島 消えずの霊火堂)
    ・瀧羽麻子(阿蘇山本堂 西厳殿寺奥之院)

    行ってみたい場所も行ったことのある場所も、旅してみたくなった。こういう短編集って知らない作家さんと出会えるのもいい。

  • 恋の聖地、とは、全国に100箇所以上あるロマンチックな名所のこと。恋の聖地を実際に訪れた作家たちが、その聖地を舞台に描いた恋愛アンソロジー。

    原田マハ(北海道幸福駅)
      ダルマストーブ、2本の白樺の木の絵。
    大沼紀子(石のまち 金谷)
      雨の中、山を登る。デート中電話をする彼。石に刻まれた轍。オレンジの夕焼け。
    千早茜(八千穂高原)
      白樺の林の女神さま。めちゃくちゃな運転の女。
    窪美澄(霧ヶ峰八島ヶ原湿原)
      湿原を手をつないで一周したら恋がかなう。
    柴門ふみ(名古屋テレビ塔)
      漫画。足跡の上に立って抱き合う。
    三浦しをん(宮島 消えずの霊火堂)
      豆腐が好きな天狗。
    瀧羽麻子(阿蘇山本堂 西厳殿寺奥之院)
      彼女と北海道に行く代わりにばあちゃんと九州旅行。

  • 恋がテーマの作歌別の短編集7編(含漫画)。最後をどう捉えるかで内容が違ったのだと思うが、文字の意味そのままの最後の恋のタイトル通りに、人生最後であったり終わってしまった恋だったりなにがしら寂寞の感のあるものと、新しい何かの始まる予感のような作品があった。場所との関係も面白く、作家さんの違いも楽しめて良かったです。窪さんの『たゆたうひかり」が好きです。

  • 三浦しをんさんと原田マハさんが目当てで読みました。
    三浦さんの作品は期待通りの出来で、三喜さんの正体が気になるところだし、他の作品も全部面白かったけど、窪美澄さんの作品が一番好きでした。
    瀧本君のキャラに惹かれ今後の二人も読みたかったくらい。
    著者の他の作品にもチェックを入れました。
    こういう出会いがあるから、最近アンソロジーは愉しい。

  • 窪美澄さんの作品目当てで手に取りました。
    恋人の聖地っていろんなところにありますよね。あまりそういう場所に興味がないので訪れたことありませんが。
    7つの都市の7つのアンソロジー。なかでもずば抜けてよかったのはやはり窪さんの作品。アラフォー、独身、子供なしの女性の心情をリアルに描き、また実親との葛藤とか、うるっときた。
    あとは三浦しをんさん。少しファンタジーな感じだし、恋人を亡くしたという設定はあまり好きではないんだけど救われる話しでホッとした。
    それと柴門ふみさんの漫画。こてこての典型的なラブストーリーな感じがやはりいいな、と。さみしいんだけどハッピーエンドはやはりホッとしちゃう。
    原田マハさんの作品もよかった。北国ってだけでどこかさみしいのに、母娘ふたりきり、ふらりとらくる絵描き、その後の展開と結末は、やはりどこかさみしくて、ね。
    このアンソロジーは全体てきにどこかさみしかったのがよかったかな。

  • 7人の女性作家によるアンソロジー。
    原田さん瀧羽さん目当てで借りてみたが
    他もハズレ無し。
    【図書館・初読・8/27読了】

  • 7人の女性作家のアンソロジー。
    三浦しおんと原田マハにつられて買ってみた。

    でもいちばんよかったのは瀧羽麻子『トキちゃん』。
    無口な祖母トキちゃんの台詞。

    「どんなに強くたって、好きにやってるように思えたって、誰だって動けなくなるときはあるもんだよ。そのときにそばにいてあげられたらいいんだよ。」

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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