- Amazon.co.jp ・本 (686ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369235
感想・レビュー・書評
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第120回直木賞にノミネートされ満場一致で受賞が決定した作品。読み応えありすぎです!
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最初は読み進めるのが退屈だった。
でも途中から事件が少しずつ見えてきて、謎がだんだん解明されていくうちにとても面白くなった。
色んな登場人物の視点から事件を紐解いていく形式だが、それぞれの言い分があり、一概にこの人が悪人!この人は善人!と言いきれないのも深かった。 -
途中実話かと思って調べちゃいました。
殺人事件以上にドロドロとしたものが見えてきて読めば読むほど気が滅入る。
なんだか万引き家族を思い出しました。 -
大どんでん返しの触れ込みを目にして
読んでみましたが、そんな事はなかった。
わりと早めに犯人は割れながらも、真実を
インタビュー形式で読み明かしていくという
流れでした。
多分、宮部みゆきさんは初めて読みましたが
とにかく話が長いなあ…文量を長くしようと書いているんだろうなあ…という感想です。
確かに人物を想像するのにその背景は必要ですが
あまりにも細かすぎるし無駄に感じる部分が多い。
ただ少しずつ絡まった糸がほぐれていく感覚が
気持ちよく、読み進められたかなと思います。
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数年ぶりに再読。
読む暇がなく、日数がかかった為、一気に読めばもっとおもしろいはず。 -
登場人物が多いけれど、サクサク読めた。ただ、想像以上の展開は全くなく内容的には普通かな?
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様々な視点から被害者について語ることで、顔のない人が、一人の人として浮かび上がってくる過程はおもしろかったです。視点を変えて多角的に書く技法はとっても上手でした。ただ、同じような文章が何度も出てきたのと、最終青年の犯行の理由はちょっと安易だなと思いました。
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ある高層マンションで起きた殺人事件。家族かと思いきや、一筋縄ではいかない状況になっていき、謎だらけでしたので、一つずつ解決されていくことに面白さがありました。
本の厚さは分厚く、大丈夫だろうかと思いましたが、読んでいくうちに世界観に引き込まれ、気づいたら、もうこんな量を読んだんだと圧倒されました。様々な人達に取材するようなドキュメンタリー形式で、外側から徐々に事件に迫っていきます。
いかんせん登場人物が多いので、場面場面での切り替えに苦労する部分もありました。大きな盛り上がりがあるわけではなく、詳細に語られているぶん、沸沸と不穏な空気感が終始漂っている印象がありました。
その不気味さが、宮部ワールドっぽい感じもしました。
結構前に読みましたが、事件後に取材する形での小説でしたので、新鮮味があって、面白かったです。