- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101373225
感想・レビュー・書評
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この設定でこのボリュームの物語がかける事に驚くが、とても面白く、あっという間に読んでしまった。
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時空の狭間に落ちてしまったかのように、同じ24時間を繰り返し続ける主人公。しかも、その世界にはついさっきまで多くの人が生活をしていた形跡があるのに、何故か彼女1人しか存在しない。冒頭から主人公を「君」と呼ぶ謎の声の正体もずっと気になります。
そんな不思議な物語ですが、北村氏の柔らかく繊細な文章のおかげで、理屈を超えた世界を楽しむことができました。 -
1日を繰り返してしまう人の話。いわゆるループもの。リプレイとか、リピートとか読んだなと思い出す。違うのは、ループから抜け出せないという焦燥感もあるものの、なんか急がない、ほっこり感があるのが北村薫ワールドなんですかね。
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170823*読了
真希と「声」の対話部分が独特。
するする読んでいたけれど、付記を読んで、そういう矛盾があったのかと知る。
あらすじを読まずに買ったので、スキップの続編かと思っていた。違ったけれど。
ターンの終わり方はしっくりくるものだった。一方、スキップは切ない。 -
「スキップ」では冗長さを感じてしまって読み終えるのに辛さを覚えたが、「ターン」では流れがよく楽しめた。満足。三部作らしいので、残りの一冊も読む予定。
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同じシリーズ『スキップ』に感動したのが10年くらい前。本は手元にあっても読み進められず、やっと読めた。序盤、何が起こってるのかわからないままでしかも2人称の語り方が続くので読みづらい。でも最後に近づくにつれてどんどんドキドキが高まってきて、さすがだなと。
最後の終わり方は爽やかで心地よいけど、どこかで見たことある感はあったかなぁ。 -
てっきり女性が書いていると思ったら、作家さんが男性でびっくり。
それにしても、自分一人で同じ日を何十回と繰り返すなんて想像しただけで気が狂いそう。
結局は、自分の心の中の声の人にも出会えてよかったけど、読んでるだけで疲れてしまう。 -
時と人の三部作二発目。
交通事故をきっかけに、今日という日を延々と繰り返す世界に引きずり込まれてしまう。
紙に何かを書いても、骨折しても、『ターン』してしまうと全てが元通り。
残るのは自分の記憶のみ。
さらに、その世界には自分以外誰もいない。
そんな世界に絶望する主人公。
しかし、あることをきっかけに、
《その1日が同じと感じるかどうかは自分の気持ち次第》
であることに気付く。
著者いわく、「毎日が同じことの繰り返しっていうのは意外と身近に起こっていると思う。」
…確かに。なんとなくわかる。…気がする。
そしてそこから抜け出すための鍵は、自分が生き甲斐としている何かなんでしょうね。